2012.07.02
100歳の少年と12通の手紙
余命わずかな白血病の少年オスカーが、病院にピザ配達に来た元プロレスラーのローズを気に入り、
彼女に毎日お見舞いに来てくれるようにお願いする。
最初は嫌がっていたローズも、オスカーと話すうちに彼が残りの人生を楽しめるよう協力する。
タイトルからおじいさんと少年の話と勝手に想像してしまったが、少年と女性の話。
ローズは汚い言葉も使うし、病人を病人として扱わない。
その差別しない感じに、オスカーも惹かれたんだろう。
オスカーに会ってからは親身に話し相手になる。
ピザを買ってくれるから、というのもあるんだろうけど、病院側の要望も取り入れるし、
なかなか発想豊かで頭イイなって、すごいなって思った。
余命12日と聞いたときに、1日を1ヶ月として来年の天気を占うという言い伝えから、
1日を10年として生きてみようと提案した彼女の発想がいい。
気持ちの上では、思春期も、青年期も、壮年期も、老いも経験できる。
オスカーが日々大人びていったのがおもしろい。
これにより死を自然に受け入れられたのかもしれない。
人は誰でも死ぬ、ってことを改めて気づかせてくれる。
それまでの時間をどう過ごすかが大事。
自分だけじゃなくて、周りの人も。
監督:エリック=エマニュエル・シュミット
出演者:ミシェル・ラロック、 アミール、 マックス・フォン・シドー、 アミラ・カサール
収録時間:106分
レンタル開始日:2011-04-06