2005.03.27

イル・ポスティーノ

高校のときの国語のマサ先生が
『「イル・ポスティーノ」を観よ!』という題で江南通信を出していた。
平成8年11月21日。今でもコピーを保存してある。

映画に縁がなかったので、学校の先生から映画を薦められたのが衝撃で
いつか見ようと思っていて、数年前に1度レンタルして見たが、
やっぱりもう1度見たくなって、急遽レンタル。

詩という過程で言葉を選んでいく様子がうれしい。
人間は言葉を持っていて、比喩も隠喩も持っている。
それを生み出せるか、どう使うかは人それぞれ。
感情や情景を思い起こすことのできる言葉が生まれることの喜び。
おそらく先生はこれに感銘を受けたのだろうと思う。

前回見たときよりもおそらく受けたものは大きいと思う。
じっくりと味わい深い。

この作品の直後に主役の俳優がこの世を去っている。
体調不良にも関わらずそれを押して挑んだものだということだ。
それだけの魂が込められていることを、感じることができる。


2005.03.27, 00:00 / ☆☆☆☆
イル・ポスティーノ はコメントを受け付けていません
2005.03.19

チョコレート

互いの不幸が、さらに1つの不幸の上に繋がる
そんな2人が「うまくやっていけると思う」
葛藤をかかえたまま…

黒人差別、銃社会、肥満、死刑、家族、
偏見があるかもしれないが、これぞアメリカ社会
その中に住んでいる者の葛藤と不幸

ハル・ベリー、ビリー・ボブ・ソーントン
きれいだし、かっこいい

最後のシーンがありきたりでなく、思わせぶり
その辺も葛藤。良い終わり方だと思う


2005.03.19, 00:00 / ☆☆☆☆
チョコレート はコメントを受け付けていません
2005.03.14

ショコラ

音楽が良い。

展開が遅い気もするが、最後まで飽きずに見ることができた。

伝統を守ること、宗教を守ること、
自由を求めること、快楽を求めること、
何を求めて何を守って生きるか。

過去を大事にする気持ちも大事だと思うが
凝り固まっていては人生を楽しめない。

中米、マヤ、カカオ、
メキシコの開放感を楽しんだ身としては
この単語たちにもだいぶ惹かれた。

土地にも考え方にも縛られず、
自分の人生というものについて考えて、
それらしく生きていくことが大切。

ジョニーデップ、なかなか良い役だ。
登場してから雰囲気が変わる。もう少し早く出てきて欲しかったなぁ。

あと、神父さん、Good Job!!

見終わってみて、メッセージを振り返ってみて、
結構好き。かなり好き。


2005.03.14, 00:00 / ☆☆☆☆☆
ショコラ はコメントを受け付けていません
2005.03.07

アバウト・シュミット

退職し、妻を失い、娘も離れていき、
何もかも失ったかというときに始めたフォスターペアレント

自分の人生は果して意味があったのか、これでよかったのか、
もっと良くできたのではないか、
確かに仕事で成功したとしても、決して満足はできない

私の人生はこれでいいのだろうか、そんな疑問符と
私の人生はこれじゃいけない、そんな警告

でもどんな人生であっても、一度きりの自分の人生
受け止めつつ、より良いものを追求しなくては…。


2005.03.07, 00:00 / ☆☆☆
アバウト・シュミット はコメントを受け付けていません
2005.03.02

海の上のピアニスト

聞き取れず・読み取れなかったところを知りたくて
直後だけど日本語字幕にてもう一度
2回目なのに飽きずに最後まで見ることができた

やっぱり狭い世界であれ
多くの人が行き交い,多くの船員に揉まれて成長していけば
いろいろと深く考えるんだろうなぁ

金とか地位とか名誉とか,そういうものがなくても
これだけの暮らしをしていけるということを知っていて
人間の力は無限だということを知っていて
わざわざ抱えきれないものに囲まれに行く必要もないか

自分の才能を見つけられたからこそ
それを最大限に自由に活かせる道を選べたんだ
そこが最も大事なポイントなのだ


2005.03.02, 00:00 / ☆☆☆☆☆
海の上のピアニスト はコメントを受け付けていません
2005.03.01

Legend of 1900

海の上のピアニスト

ストーリーが進むにつれてどんどん盛り上がり
最後は哀しくて泣いた

生まれた場所は誰も選ぶことはできないが
生きかたを最後まで全て自分で
納得がいくように選んだ1人の男

1つの船の上という小さな世界にいながら
海という大きな世界を見つめることで
あんなにも感性豊かにピアノを弾き
そして自分の人生について深く考えることができるのかと

帽子を投げるシーンがいちばん好き
そこまで自分で決めてきたのに
やっぱりどうしていいかわからないこともあるんだな,と


2005.03.01, 00:00 / ☆☆☆
Legend of 1900 はコメントを受け付けていません