イル・ポスティーノ
高校のときの国語のマサ先生が
『「イル・ポスティーノ」を観よ!』という題で江南通信を出していた。
平成8年11月21日。今でもコピーを保存してある。
映画に縁がなかったので、学校の先生から映画を薦められたのが衝撃で
いつか見ようと思っていて、数年前に1度レンタルして見たが、
やっぱりもう1度見たくなって、急遽レンタル。
詩という過程で言葉を選んでいく様子がうれしい。
人間は言葉を持っていて、比喩も隠喩も持っている。
それを生み出せるか、どう使うかは人それぞれ。
感情や情景を思い起こすことのできる言葉が生まれることの喜び。
おそらく先生はこれに感銘を受けたのだろうと思う。
前回見たときよりもおそらく受けたものは大きいと思う。
じっくりと味わい深い。
この作品の直後に主役の俳優がこの世を去っている。
体調不良にも関わらずそれを押して挑んだものだということだ。
それだけの魂が込められていることを、感じることができる。
チョコレート
互いの不幸が、さらに1つの不幸の上に繋がる
そんな2人が「うまくやっていけると思う」
葛藤をかかえたまま…
黒人差別、銃社会、肥満、死刑、家族、
偏見があるかもしれないが、これぞアメリカ社会
その中に住んでいる者の葛藤と不幸
ハル・ベリー、ビリー・ボブ・ソーントン
きれいだし、かっこいい
最後のシーンがありきたりでなく、思わせぶり
その辺も葛藤。良い終わり方だと思う
ショコラ
音楽が良い。
展開が遅い気もするが、最後まで飽きずに見ることができた。
伝統を守ること、宗教を守ること、
自由を求めること、快楽を求めること、
何を求めて何を守って生きるか。
過去を大事にする気持ちも大事だと思うが
凝り固まっていては人生を楽しめない。
中米、マヤ、カカオ、
メキシコの開放感を楽しんだ身としては
この単語たちにもだいぶ惹かれた。
土地にも考え方にも縛られず、
自分の人生というものについて考えて、
それらしく生きていくことが大切。
ジョニーデップ、なかなか良い役だ。
登場してから雰囲気が変わる。もう少し早く出てきて欲しかったなぁ。
あと、神父さん、Good Job!!
見終わってみて、メッセージを振り返ってみて、
結構好き。かなり好き。
アバウト・シュミット
退職し、妻を失い、娘も離れていき、
何もかも失ったかというときに始めたフォスターペアレント
自分の人生は果して意味があったのか、これでよかったのか、
もっと良くできたのではないか、
確かに仕事で成功したとしても、決して満足はできない
私の人生はこれでいいのだろうか、そんな疑問符と
私の人生はこれじゃいけない、そんな警告
でもどんな人生であっても、一度きりの自分の人生
受け止めつつ、より良いものを追求しなくては…。
海の上のピアニスト
聞き取れず・読み取れなかったところを知りたくて
直後だけど日本語字幕にてもう一度
2回目なのに飽きずに最後まで見ることができた
やっぱり狭い世界であれ
多くの人が行き交い,多くの船員に揉まれて成長していけば
いろいろと深く考えるんだろうなぁ
金とか地位とか名誉とか,そういうものがなくても
これだけの暮らしをしていけるということを知っていて
人間の力は無限だということを知っていて
わざわざ抱えきれないものに囲まれに行く必要もないか
自分の才能を見つけられたからこそ
それを最大限に自由に活かせる道を選べたんだ
そこが最も大事なポイントなのだ
Legend of 1900
海の上のピアニスト
ストーリーが進むにつれてどんどん盛り上がり
最後は哀しくて泣いた
生まれた場所は誰も選ぶことはできないが
生きかたを最後まで全て自分で
納得がいくように選んだ1人の男
1つの船の上という小さな世界にいながら
海という大きな世界を見つめることで
あんなにも感性豊かにピアノを弾き
そして自分の人生について深く考えることができるのかと
帽子を投げるシーンがいちばん好き
そこまで自分で決めてきたのに
やっぱりどうしていいかわからないこともあるんだな,と