マシニスト
不眠症、しかも1年間も…という男の話。
主演のクリスチャン・ベールはこの役のために30kgも痩せたそうだ。
その姿から出る迫力が凄まじい。
痩せっぷりよりも錯乱状態のほうが気味悪い。
一回じっくり寝てから出直せといいたくなり苛々する。
でも眠れないからああなるわけで…。
それなのに機械作業なんてよくやってられるな。
ホラーとかじゃなくて現実問題として、素直に怖いと思う。
そのまま身の回りで起こる不幸の謎を解きに行く。
行き着くところは・・・。
嫌なことは忘れたいという本能と良心の呵責で
睡眠という本能が壊れてしまうのか。
行き着くところに行き着いてくれなかったら
観ている間に沸いて出た苛々を抑えられなかったろう。
睡眠は大事。
そして、大好き。
私を正気に戻してくれてるんだ。
コンスタンティン
前評判で聞いていたのより面白かった
漫画が原作なのかな?
幽遊白書みたいなあの世とこの世の話
そう思って見れば
深い意味とか考えずに単純に楽しめる
映像はカッコいいし。
評価☆3つか4つか迷った
格別におもしろいとは思わなかったけど
つまらなくはなくて飽きずに楽しめる
なんにせよ
死にたくなきゃ煙草の吸いすぎは止めることだね
ネバーランド
現実に負けないで信じる力
ピーター・パンの誕生の裏に
こんな話があったなんて知らなかった
楽しいことを夢見ることができなくなったら
人生の楽しみはそれだけ減ってしまう
夢に浸ることができてこそ
見えない現実までも楽しむことができる
そんな演技をすることで
夢の世界に近づくことができる
夢を追いかけるバリ自身の生活は
空想と現実に壁がある周囲の人々からは奇異かもしれず
相通じない寂しい生活であったようだけど
それでも信じたい強い気持ちがあってこそのネバーランド
少年も大人になる瞬間が訪れるけど
その大人の強さを持ちながら
なお少年の心を持ち続けられることの強さ
忘れてはいけない大事なものである
化粧師
化粧のシーンは迫力があって素敵
化粧の出来映えによって
良いことが起きるというより
意識が変わる
化粧はきっかけで要は内面
貧困や身体的なものなど様々な障害がある中で
志や夢を持って生きていくこと
その辛さと強さを見た
ちょっと身体的な部分は不自然さが否めないが
最後になって交わるけど
3つの話が別々で動いているような感じ
それぞれの雰囲気が違う感じがあって
スッと入り込めなかった
東京タワー
思ったよりもずっと共感してしまい
何気ないシーンでジワッときてしまったり
出てくる人が皆さん綺麗で
住んでいる部屋も綺麗で
現実感のないガラスの向こう側のような世界
世界そのものが現実的でない感じだけど
でもその雰囲気を作っている
現実離れした綺麗さが羨ましいなぁ
岡田准一がすごく大人びて見えたけど
それでも親子に見えてしまう
大人びてても老けて見えるわけじゃないか
そんなこんななんだけど
いちばん共感したのは岡田准一だった
あ、綺麗ってのは見た目の話で
ああいうドロドロは大嫌い。
アメリ
映像やカットがシュールで
常に空想だか現実だかわからないような印象を持たせる
人を好きになったら空想の世界から出て
現実にその人を見なきゃいけないんだよってこと
でもアメリがいる日常は何だか現実が現実に思えなくて
周りの人間を観察すればするほどストーリーが沸いてきて
いつまでもどこまでもホワホワした世界
すごい雰囲気のある映画
それが好きか嫌いかは最後までよく分からなかった
ドワーフの置き物が世界旅行をするという話、
どこかで聞いたことがあったけど、これだったのか?
サタデー・ナイト・フィーバー
ジョン・トラボルタという名は聞いたことがある.
でも,初めて見た気がする.生まれる前の映画だしな.
かっこつけた振りがサマになってるのだが,
その仕草とはちょっとズレて静かで淋しげな眼.雰囲気がある.
音楽にのって,キザに歩く.
そんな姿からスタートしたのに,
予想以上に静かな,おとなしい話だった.
バカなことをして夢中になって,という若者像よりも,
いつも何か物足りなくて,世の中に不満で,悩んでる感じ.
ダンスで自分を発揮する人もいるだろう.
きっと今でも同じように何か自分の得意なものを頑張って
それだけで自分というものを保とうとしてる人は,いっぱいいるだろう.
時代が変わっても,対象が変わっても,
若者の心理はあまり変わらないんだろうな.
静かに,その時代の雰囲気に入っていけた.
ドラマ性を変に求めるよりは,時代そのものを写し取った感じ.
トリコロールに燃えて
戦争の時代に愛し合った人々の話。
その人々は、あまり一般的でないと思われる人々。
芸術に浸かっていたり、
仕事を放って愛する人のところに滞在していたり、
自由に生きている。
そういうちょっととんだ人々の生活を見たあとで、
戦争という現実的な世界へ飛び込む。
平和な時代を精一杯楽しんだからこそ、
戦争のなかをどう生きるかという決断もまた重要。
器用に生きてるようでそれは悲劇かもしれないし、
泥臭く混沌とした中に飛び込んだことが命を救うかもしれないし、
戦争の中ではまったく何が起こるかわからない。
環境や行動はその時その時で激しく変化するけど、
信念だけは貫いている人間たち。
戦争の中では何をとっても悲劇の一要素になってしまう。
CODE46
続きがありそうな感じのまま終わった。
起承転結で言えば、起承だけで終わった。
未来の恋愛はまずDNA鑑定をしてから…みたいなことになるとして
そうすると禁じられた関係ってのもできる。
それがきっとこの映画のテーマだったのだろうけど。
でもそれ以前に不倫ですから、あなた!
ってことで、その未来の不安に対する感情がだいぶ薄れた。
結果として伝えたいことはたぶんこれなんだろうけど
そこまで感情移入できないっすよーという状態での完結。
英語が非常に聞き取りやすかった。