映画☆☆☆☆☆

プレステのゲーム、グランツーリスモの強者を集めて強化し、
実際のレーサーに育てあげようというプロジェクト。
貧しい家庭の青年ヤンはレーサーになる夢を叶えるべくエントリーし、
実際のレースに出場する権利を勝ち取るが、そこはゲームとは違う戦いの世界だった。

何より、これが実話だということが驚き。

Gがかかった状態で、自分の肉体を正常に保つことができるのであれば、
ゲームで培った経験が生きるだろう、とは思う。

けど、体を動かすときの力の入れ具合なんか全然違うだろうし、
思考力も落ちそうだから反射も遅くなりそうだし、判断力も鈍りそう。

それを乗り越えたんだもんなぁ。。
夢がある。

レースのシーンは、心臓に悪いけど、
ずっとドキドキしながら夢中で見ている間に終わってしまった。
熱くなれる、良い映画だった。

https://www.gt-movie.jp/

広島の美術館に行った久能整。
観光していたら突然、女子高生・シオジにバイトを強要される。
遺産相続のために従兄弟同士が争わねばならず、そこでは死人が出ることもあるという。
最初は思い込みだと思ったが、だんだんと謎に気づき、それを解いていく。

最初のうちは、CMで見たシーンがいくつも出てきて、あぁここCMか、みたいなノリ。
何だか知らないけど巻き込まれてしまうのはいつものことで、
ストーリーが進むにつれて、おもしろくなっていった。

暗殺者の一族、宗教みたいなもんだよなぁ。。
あれが正しいと思い込んで育ってきて、自分が悪いことをしたとは思っていない。
それは悪なのか、どうなのか。

そういった様々な角度で異なる心理が見えて、
あれもこれもどれも完全に間違ってるとは言い切れない。
人間の心なんて人それぞれで、なんか一括りにしようとするからおかしくなる。

でも、殺人はいけないけどね。

途中で整くんが、女性は家庭に入るのが幸せだとか抜かす爺さんに、
説教してたのが良かったね。
ホント日本の女性蔑視は根強く残ってるからなぁ。
ああいうバカなこと言うのが、映画の中だけじゃないもんな。

最後に良きところでカメレオンが流れるのはテレビドラマと同じで、
そこから続くエンディングの硝子窓も最高で、
硝子窓の歌詞と映画の内容のリンクに震え、改めてすごい曲だと思った。

遅い時間の映画だったけど、見に行ってよかった。
（明日明後日に山に行こうとしてるもんで。。）

ミステリと言う勿れ
https://not-mystery-movie.jp/

砂漠の街の水が枯れてしまい、人々は困っていた。
水を買おうにも魔物に襲われて奪われてしまって手に入らない。
そこで、保安官ラオは、幻の泉を探す旅に出るため、魔物に協力を仰ぐ。
利害が一致し、魔王の息子ベルゼブブと、年寄りシーフが同行することになる。

鳥山明の短編連載の映画化。

2000年にジャンプで連載してたらしいが、覚えてないなぁ。。
おそらくその頃は、自分らで買って読むことはしていなかった時期だと思う。
大学3年くらいだと、サークルとか研究室に置いてあったら読んでたかもしれないけど。

魔物とはいえ、人間を殺すことはしないし、悪戯をする程度。
人間のほうが殺し合ったり、嘘をついたりして、魔物よりも悪いことをしている。
魔物より悪いことをするなんて許さない、という、謎理論で戦ってたりしてシュール。

見た目で判断しない、偏見は持っちゃいけない。
信用に値する行動が見られて信用すると決めたら、心から信用する。

シンプルなんだけど、すごい大事なこと。

そういう平和で純粋な心がベースにあるから、見ていて気持ちいいし、
THE冒険活劇って感じで、楽しかった。

SAND LAND
https://sandland.jp/

余命10年と言われる難病にかかっている茉莉。
中学の同窓会で会った真部くんが自殺未遂をしてしまい、
上京組ということで茉莉と関わることが増え、真部くんに好かれていくが、
茉莉は深い仲になってしまうと悲しませてしまうことを知っているので、距離を縮められない。

井口理がちょい役で出演してるということで、気にはなっていたけど、
余命モノの映画って、作られた悲しさが漂う気がして、ちょっと避けていた。

でも、見てよかった。
良い映画だった。

選択肢がなくて、道が決められている。
選択肢があって、どちらかを選ばないといけない。

前者よりは、後者のほうが圧倒的に自由なんだけど、自分に掛かるものは大きい。
どっちが後悔しないか？ で選んでしまいそうではあるけど、
自分以外の人に大きく影響するのであれば、自分の後悔だけで決めていいものか迷う。

とはいえ、自分は数年後に死ぬからもう会わないで、と言われる側の立場だったら、
それをそのまま受け入れるのは無理だなぁ。。
無理だ、ごめん、ってなりつつ、状況は受け入れていくんだろうなぁ。。

余命10年
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B3M8TZLM
2時間5分 2022
監督 藤井道人
出演 小松菜奈, 坂口健太郎, 山田裕貴

隣国・趙の大軍が、突如、秦への侵攻を開始。
立ち向かう軍の総大将に王騎が任命され、王騎の元で修行を積んでいた信も帰ってきた。
信は歩兵100人部隊のリーダーに任命され、特殊任務を任された。

信が率いる "飛信隊" が奇襲を担い、そこが中心となる映画。

あまりにも装備が違うし人数も違う歩兵同士の戦いなので、
そこは刃が来るだろ、、というところで、柄で殴られるだけだったりして、
ちょっとおいおいと思うところは多かったけど、でも、楽しい映画だった。

エイセイの過去シーンは泣けるし、杏のシカはカッコよかった。
・・・名前の漢字がわからないまま見てるので、シカが鹿にしか聞こえなかったな。。

キョウカイ、かっこよかったな。
ああいうポジションの人間になりたい。

やっぱり思いっきり途中で終わってしまったので、続きが見たい。

https://kingdom-the-movie.jp/

小学校で起きたイザコザが、
子ども同士の喧嘩なのか、イジメなのか、先生からの暴力なのか。
視点によって捉え方は違ってしまうけど、本当のことは当事者にしかわからない。

怪物なんてタイトルをつけるから、
CMで怪物だーれだ、なんて場面を切り取るから、
ホラー映画かと思って、全く見る気が起きてなかった。

でも、是枝監督だし、坂本龍一が音楽だし、カンヌで脚本賞取ったし、
気になる存在ではあったので、King Gnuライブまで時間があったので、見てきた。

視点によって捉え方が違う、ということが、
子ども達がやってた怪物ゲームと同じだねってことだけで、タイトルが怪物か。

とてもおもしろい映画だった。

人間は、先入観とか決めつけとか、そういうので動いてる部分は大きいけど、
そういうのがあるから、ネガティブな面が生まれる。

真実を真実のまま受け入れることが当たり前になればいいのに。

怪物
https://gaga.ne.jp/kaibutsu-movie/
安藤サクラ 永山瑛太 黒川想矢 柊木陽太
高畑充希 角田晃広 中村獅童 田中裕子

ちょっと雑なところがある運転手のギヨーム、
離婚後に娘と半分一緒に暮らすためには仕事が必要。
ドライバーの依頼を受けて向かったのは、気難しい調香師のヴァルベルク。
一緒に時間を過ごすうち、ヴァルベルクが変わり、ギヨームも変わっていく。

ヴァルベルクさんが気難しいというか、
なんか人としてどうなのってところも多くて、
最初は感情移入しづらかった。

でも自分を変えたい気持ちもあるし、
周りに合わせていたら鼻が効かなくなるわけで、
人間自体の能力が全てということの難しさだとわかった。

ギヨームも誤魔化すのが普通という生き方なんだろうけど、
相手の心に入り込む力はあるわけで、
お互い真逆なところが欠けているからこそ、補い合える。

サッと入り込めて、見たあとにいい気分になる映画で良かった。


パリの調香師 しあわせの香りを探して(字幕版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B09HNBC6DL

神秘の星パンドラの一員となった元海兵隊員のジェイクは、
ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、子供たちと平和に暮らしていた。
しかし、人類がジェイクを狙ってやってきて、平和な暮らしを破壊しはじめる。
仲間に被害が及ぶことを恐れ、一家は海の部族の元へ身を寄せる。

正直、前作の内容はよく覚えてなくて、
人間が脳をコンピュータとつないで、その意識だけがアバターの世界にいたという記憶のみ。

そんな状況だったけど、それでも楽しく観ることができた。
最初にいろいろと背景を説明してくれるシーンがあったのが、ありがたい。

で、人間キライ、ってなった。
見た人はみんなそう思うんじゃないかと思うけど、なんて傲慢でバカなんだろう。

ナヴィが、自然と共に生きて、心で通じ合っていて、美しい生き方をしていると思っただけに、
金のために簡単に生き物を殺しまくる人間が、汚い生き物に見えた。

だから、いいぞ、やれやれ！！と青い人たちを応援していたら、
いとも簡単に人間たちを殺していくから、それはそれで、あれ・・・ってなってしまったけど。
でもまぁ、それは逆襲であって、利益のためじゃないからね。
先に悪いのは人間だ。

今回3Dメガネをかける IMAX 3D で見たんだけど、
3Dばかりが強調されるということもなく、よかった。
絵が綺麗だったし、海は本当にそこに行きたいと思ったし。

3時間超の作品だったけど、途中でトイレに行きたくなることもなく、
最後まで飽きることもなく、寝てしまうこともなく、
引き込まれたまま、終わりまで一気に時が流れていった。

思ってたより、だいぶ良い作品だった。

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2
アバター：ウェイ・オブ・ウォーター
Avatar: The Way of Water
キャスト
 サム・ワーシントン, ゾーイ・サルダナ, シガーニー・ウィーバー, スティーヴン・ラング
監督
 ジェームズ・キャメロン
製作
 ジェームズ・キャメロン, ジョン・ランドー

大学生の霜介は、水墨画展示の設営アルバイトで、水墨画に出会う。
そのイベントで水墨画界の巨匠・湖山に弟子にならないかと声をかけられ、
弟子は恐れ多いけど生徒ならということで、水墨画を練習するようになる。
湖山の孫・千瑛にいろいろ教わりながら、水墨画を通して、大切なことに向き合う。

水墨画の世界は、ほとんど知らない。
ただ、モノクロの世界で、カッコいいので好きではある。

その世界に、何も知らないまま飛び込んでしまった霜介。
そんなことが自分にも起きたら、人生変わったのかなって思ってしまった。
起きてほしい人生だった。

横浜流星のちょっと陰があって控えめで芯のある感じが、
水墨画ととても合っていて、良い。
江口洋介のキャラもとても良い。
友達の細田佳央太は、ウザキャラだったので、ちょっとウザかったけど。

小説が原作で、作者も水墨画家だそうだ。
さっきサイトを見て、初めて知った。
見て感銘を受けた世界が、現実と近いものでよかった。

かなり影響を受けてしまい、水墨画をやってみようという気になってしまった。
自分がどれだけ本気かわからないけど、今は何か趣味がほしい状態だし、
手を出してみて、しっくりこなかったら続かないというだけで、
ひとまず道具セットが明日届く。。

線は、僕を描く
https://senboku-movie.jp/index.html

天下の大将軍になるのが夢である信（シン）が、
若き王・エイ政の元で歩兵から戦いの道を進み始めた。
伍（5人組）を組んだ仲間には、悲しみの一族の者が紛れていて、
ほぼ壊滅状態となった歩兵隊の中で生き残り、敵の大将へ近づいていく。

山崎賢人って、前作でも思ったけど、
テレビで見かけるのと全然表情が違って、目が輝いていてスゴい。
テレビとかだとわりと目が死んでる気がして、元気なイメージがないもので。。

あと、キョウカイの清野菜名がすごかった。
舞のような戦いが綺麗だったし、カッコよかった。

元気と勢いで仲間を鼓舞するのって、自分には絶対できないので、
ただただすごいなーと、そういう視点でも見てしまう。
他人に元気を与えることができるのって、本当に重要なことなんだなって、最近よく思うのよね。

このクオリティのままで、どんどん続編を繋いでいってほしい。

そういや、4DX という設備で見てしまったので、
椅子がグイングイン動いたり、血飛沫のときに水が飛んできたり、
映画というよりアトラクションのような要素もあって、不思議な感覚だった。

水は、WATER OFF にしてたんだけど、おそらく前の席が空席だったので、前から来たのかな？

結論、4DX じゃなくていいや（笑）
音は IMAX 3D とかのほうが好きだから、その延長かと思い込んでたけど、全然違った。


KINGDOM II
キングダム 遥かなる大地へ
https://kingdom-the-movie.jp/