2010.12.12
ブラインドサイト 小さな登山者たち
チベットの盲目の子どもたちが、
7000mの登山に挑戦するドキュメンタリー。
考えさせられる内容だった。
チベットでは盲人に対する差別が酷いとのこと。
悪魔にとりつかれている、呪われている、と忌み嫌われる。
仏教の国だから、なにか優しさのようなものを勝手に期待していたが、
信心深いほど、前世に悪事を働いたせいだ・・・という思考になるのだろうか。
その実情を知ったドイツの盲人教育者サブリエが、
アメリカの盲人登山家がエベレストに登頂したことを知り、
子どもたちに会ってほしいと願い出る。
それから、実際に登山をしよう、という話になるのである。
見えないのに、岩だらけの道を延々と歩くのはツライ。
見えていたとしても、高山病による死者が絶えないのだ。
アメリカの有名登山ガイドが同行するのだが、
彼らの考え方と、サブリエの考え方が違ってしまい、対立する。
なんで計画段階で決めておかなかったんだろう?
なんで意識合わせをしておかなかったんだろう?という疑問が残る。
だから、最後のキャンプ地からの行動に、未練が残る。
みんなと一緒ってことだけが良いことではないと思う。
だけど、こうして考えさせられたので、良い映画だと思う。