2010.02.14
ミルコのひかり
不慮の事故で視力を失った10歳の少年ミルコが、
盲学校の中で偶然に見つけたテープレコーダーから、
音で世界を表現することに夢中になっていく。
実際にイタリア映画界で音響として活躍する人物の話。
生まれながらにして視力のない人と、
うっすら光は見えるというミルコみたいな子と、
いろんな子がいるけど、楽しいことや冒険が好きなのは同じ。
ミルコの両親が、興味を持たせることを助けてきたからか、
目が見えなくてもテープレコーダーを操ることができ、編集もできる。
生まれながらにして視力がない子とは違って、
かつて見ていた世界を、音づくりに活かすことができる。
可能性はないのだからと型にはめた教育しか認めない盲学校で、
子どもの無限の可能性を見せつけられて、
きっと校長は手に負えなかったんだと思うけど、それは寂しい。
興味を持ったことに対して、
罰を受けてでもやってみるミルコの気持ち。
周りにいてどんどん巻き込まれていく子どもたち。
見えなくても、関係ない。
楽しい事は楽しい。
単に明るい話ではないけど、
子どもの可能性にワクワクしていられる。