2023.04.29

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

配管工のマリオとルイージの兄弟は、仕事もうまくいかず父親にも呆れられてる。
あるとき地下の配水管からキノコ王国とクッパの国に迷い込み、
お互いを探しながら、ピーチ姫と共に、クッパの野望に立ち向かう。

海外で大盛況と聞いて、期待し過ぎてたかもしれない。
普通にマリオの映画だった。

キノピオ可愛いし、アイテムも音楽もマリオだし、
ピーチ姫かっこいいし、クッパはロックでわりと良い奴だし、
特に悪い点はないんだけど、でも、普通にマリオの世界だった。

なんでこれが大盛況なんだろう?って考えながら見てた。

アイテムとか音楽とか、みんなが知ってるものが出てくるから、
このアイテムってことは・・・キター!!
この音楽はアレだよね!!
ってことで、共通言語が身体に染み付いていて、
それが呼び起こされるから、気分が盛り上がるってことなのかな。

というわけで、何か仕掛けがあるというわけではないのだろうという、私の結論。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
https://www.nintendo.co.jp/smbmovie/

Posted 2023.04.29, 20:53 by mera and filed in ☆☆☆
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2023.04.23

これが私の人生設計

建築家として各国で修士課程を取るなど、キャリアを築いてきたセレーナ。
イタリアに戻ってきて建築の仕事をしようとするが、男性社会でうまくいかない。
レストランのバイトで食いつなごうとする中、公営住宅の改築案件に公募する。
プレゼンの日に名前で男性と間違えられたことで、自分はその秘書だと偽り、公募を勝ち取る。

レストランのオーナー・フランチェスコがバツイチのゲイということで、そっちの軸と、
セレーナ自身の建築家としての女性差別の軸と、2つ、性に関する軸がある。
ややこしくはないんだけど、騒がしい。

ま、正直に生きることが一番、というのは、同感。

嘘をつかないと社会に受け入れられないのなら受け入れなくて結構。
そう思いたいけど、そうやってると、だいぶ生きづらいんだよな。

最近はだいぶ世の中が変わってきてくれたおかげで、昔よりは生きやすい気がするけど、
女性だからって下に見られるのは、今でもやっぱりあるしな。
そうやって上から目線でくるやつは大抵バカなので、余計ムカつくんだよな。。

ということで、いろいろ、わかるんだけど、
イタリアの映画ということだからかなんなのか、大変騒がしくて落ち着かない映画だった。

これが私の人生設計
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08LP26WXZ/
監督 リッカルド・ミラーニ
出演者 パオラ・コルテレージラウル・ボヴァマルコ・ボッチコラード・フォーチューナチェーザレ・ボッチステファニア・ロッカ

Posted 2023.04.23, 17:13 by mera and filed in ☆☆☆
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2023.04.15

サイド バイ サイド 隣にいる人

霊感のようなもので生き霊のようなものが見える不思議青年ミヤマ。
山奥のおうちで、恋人か夫婦かわからない詩織と美々の母娘と過ごす。
自分に憑いている人の正体を美々がYouTubeで見つけ、会いに行ったことで、
さらに元カノ・莉子とも一緒に暮らすことになる。

前に見た『ひとりぼっちじゃない』と同じく、
伊藤ちひろ監督・脚本・原案、行定勲企画・プロデュース。
そして、ちょっとだけ King Gnu 井口理も出ている。

ダボっとした白い服を着た、坂口健太郎の見た目そのままな感じがした。
ふわっとしていて、つかみどころのない映画。

ひとりぼっちじゃないの蓉子と、ミヤマが重なる。
とりあえず何でも受けて入れていくタイプの優しい(ある意味怖い)人。

見える人が生き霊である可能性があるのなら、
想いが強ければ生き霊として飛んでいけてしまうのであれば、
自分の傍にいる人間は、本物なのか生き霊なのか。

お互いにそれで幸せなら、本物だって何だって、関係ないかも。
そんなことを思わせてくれたのが、唯一わかったこと。
それだけで、『ひとりぼっちじゃない』よりはとっつきやすい映画だと思う。

結局あの力は何なのか、美々は誰の子なのか、莉子の子は誰の子なのか、
そもそもなんで莉子はああなってたのか、いまいちわからなかった。

でも、もうそんなことどうでもいいよって、縁側でまどろんでいれば気にならないのかな。
なんか柔らかい日差しと長野(だよね、たぶん)の自然が、
細かいことはどうでもよくしてくれる。

井口さんはほんと少しだけだった。

サイド バイ サイド 隣にいる人
https://happinet-phantom.com/sidebyside/

Posted 2023.04.15, 18:37 by mera and filed in ☆☆☆
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2023.04.08

生きる – LIVING

イギリスの片田舎の役所で働くウィリアムズは、真面目で堅物な英国紳士。
ある日、病院に行ったら末期ガンで余命半年だと告げられ、
残りの時間を有意義に過ごそうと会社を抜け出すが、どう過ごせばいいかわからない。

戻ってきて、事務員だった若い女性マーガレットの生き方を眩しく思い、
自分の生き方を仕事の中に見つけ、全力で仕事に取り組む。

黒澤明の『生きる』を、イギリスを舞台にしたもの。
元の話を知らないけど、純粋に置き換えたものに少し恋愛要素を足してるらしい。

楽しく生きよう、というときに、飲んだくれたり、ストリップショーに行ったり、
そんなことをしたって、楽しいと思えないのはわかる。
そういうのが楽しい人だったら、それまでの人生で既にそういう道を知ってる。

私だったら、自然豊かな場所に行くか、
今までお世話になった方々に順々に会いに行くか、かなぁ。

ウィリアムズの場合は、奥さんにも先立たれているということで、
会いたい人というのもいなかったのかもしれない。
ならば、最後に人の為になることをしよう、という選択もよくわかる。

だから、総じて、よく共感できる映画だった。
特にひねった展開もなく、かなりシンプルだったけど。

生きる - LIVING
https://ikiru-living-movie.jp/
監督: オリバー・ハーマナス
脚本: カズオ・イシグロ
キャスト: ビル・ナイ, エイミー・ルー・ウッド, アレックス・シャープ, トム・バーク

Posted 2023.04.08, 19:32 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2023.03.25

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

コインランドリーを営む中国系アメリカ人が、納税書類で苦労する。
そんな時突然、夫だと思ってた人がマルチバースの別惑星から飛んできた人だと知らされ、
世界を救えるのは君だと説得されて、マルチバースを飛び回る能力を得る。

奇行をして変さが認められると耳につけたデバイスが緑に光って、
緑のボタンを押すと、別の惑星にいる自分が持っている能力をインストールできる。
その能力を使って敵と戦う、というストーリーらしい。

そのルールを理解するのに時間がかかったのと、
奇行をする意味って何だよ、ってのと、それが下品だったり痛かったりで不快だったのと、
中国人がワーギャーしてるのを見てるのはそれだけで疲れるってのと。。。

この映画で泣いたとかいうコメントを見ると、何??どこで???って意味不明。
ただただ疲れる映画だった。

娘が同性愛者だったり、それを親が理解しなかったり、
中国人の父親が頑固でめんどくさいクソジジイだったり、
アメリカにいるアジア系ってことでそれだけで生き辛かったり。

いろいろメッセージ性を無理矢理こじつけようと思えばできるんだろうけど、
それをこじつけるのはだいぶ無理矢理な気がするんだよな。

石が語ってるシーンが、その無理矢理な方向に引っ張っていこうとしてたと思うけど、
映画で語れなかったことを、ただ文字で書いちゃうって、なんか反則じゃないか。

どうでもいいこととしては、
娘が渡辺直美に見えてしょうがなかったのと、
キー・ホイ・クァンが大人になっても良い人そうな顔は変わらないんだなってのと。

ドタバタお下品カンフー映画に、マルチバースで味付けしたもの、だったな。

https://gaga.ne.jp/eeaao/

Posted 2023.03.25, 17:53 by mera and filed in
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2023.03.18

Winny

2002年に金子勇氏が開発した Winny は、
違法ファイルのやりとりに使用され、社会問題へと発展していった。
2004年に著作権法違反幇助で逮捕され、そこから闘いが続いていく。

最初に金子さんが真実じゃないものに署名なんかしなければ、
もっと問題は小さく済んでいたのかなって思う。
だからこそ、なぜ読まずに署名する・・・ってのが意味わからなかった。
書き写すにしても、否定文に書き換えたりすればいいのに。

警察の内部が腐り切ってることも本当にムカついたし、
出てくる人が悉くムカつく連中ばかりで、本当にイライラする映画だった。

室内で平気でタバコを吸ったり、
女性がコピーを取ったりするのが当たり前になってる弁護士事務所もイヤ。

昭和かよ、って突っ込みたくなるけど、残念ながら平成。
たった20年前の出来事なのである。

ナイフを作った人に罪はない、刺した人に罪がある。
カメラに罪はない、撮った人に罪がある。
そういうことと同じで、開発者に罪はないのは当然の理屈。

ダイナマイトを作った人間に罪はないのか?
サリンを作った人間に罪はないのか?
そういったものと一緒にされてしまったのだろうけど。

あれから20年、P2Pがどれだけ使われてるかはわからないけど、
NFT界隈とか、使われてるところもあるだろうな。

当時、ファイル交換が画期的だったのって、
動画をアップロードできるようなネットワーク環境もなかったし、
そもそも、アップロード先になるようなサービスもなかったし、
そもそも動画を気軽に撮れなかった時代だから。

スマホもなかったし、YouTube もなかったし、
Facebook もなかったし、Twitter もなかった。

この20年間のインターネット関連技術の進歩がすごいんだなと実感する。

インターネットがこうして急激に発達する前って、
車とかカメラとかハードウェア系が急激に発達していたのかな。
その前は印刷技術とかなのかな。

常に何かが急速な進化を遂げていたのだろうか。
今は妙に疲れるのだけど、もっとゆっくりしていた時代もあったのかな。
それはそれで退屈だったりするのかもしれないけど。

Winny
https://winny-movie.com/
東出昌大 三浦貴大
皆川猿時 和田正人 木竜麻生 池田大
金子大地 阿部進之介 渋川清彦 田村泰二郎
渡辺いっけい / 吉田羊 吹越満
吉岡秀隆


Posted 2023.03.18, 19:00 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2023.03.11

ひとりぼっちじゃない

歯科医ススメはつかみどころのない不思議な女性・宮子と付き合っていた。
宮子と一緒にいることで、自意識から解放される気がしていた。
しかし、宮子には別の親しい人たちが見え隠れし、嫉妬に思い悩む。

原作を先に読んでおいてよかったなって思った。
おそらく、読んでいなかったらわからなかったのではないだろうか。

宮子とどう出会って、どうして惹かれていったのか、
ススメの歯科医院での立ち位置や同僚との関係、
蓉子とのスーパーでの関係性、
そういう前提部分がだいぶ省かれていた、というか、無かった。

逆に、原作では感じ取れていなかった部分で、映画ならではと感じたのが、
宮子の部屋の木々やベランダの物置など。
完全にもっと狭いベランダのイメージだったし、木々もあそこまでとは思わなかった。

だから、異世界という感じがより強くなり、現実離れした空気感をまとい、
現実なのか現実じゃないのか、狂気なのか、妄想なのか、
みたいな、ホラー感が少し足されていたように感じた。

単純に私の想像力不足といえば、そうなんだろうけど。

そして、井口さんの演技、今まで見たことのある作品とレベルが違って良かった。
なんというか、全くわざとらしさのない自然体であったし、
さらに、普段の井口さんとも違うし、King Gnu味は全然感じなかった。

そこが一番想像と違って良かったところかもしれない。
ぎこちない人間を自然に演じるって、もう訳わからないけど、実際そうなのだ。

思ったよりも2段くらい良い映画だった。

きっかけは井口さんだったし、だから原作も読んでたわけで、
そのベースがあった上で、ではあるけど、普通に映画として良かったと思う。


ひとりぼっちじゃない
https://hitoribocchijanai.com/
監督 脚本: 伊藤ちひろ
出演: 井口理、馬場ふみか、河合優実、相島一之、高良健吾、浅香航大

Posted 2023.03.11, 18:22 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2023.03.04

アラビアンナイト 三千年の願い

イスタンブールのマーケットで見つけたガラスの小瓶には魔神が封じ込められており、
その小瓶を偶然手に取り購入した学者のアリシアは、魔神と出会った。
魔神は 3つの願いを叶えれば自由の身になれるということで、
彼のこれまで叶えようとした願いの話を聞く。

魔神が、これまでに叶えてきた願いの話をずーっとホテルでアリシアに語るシーンは、
残念ながら少し寝てしまったような気がする。

そしてとうとうアリシアの願いを叶えるターンになって、話は動き出す。

願いには制限がいろいろあって、不老不死はダメだとか、治療系はダメとか、
そういわれると、何を願うのかけっこう考える。

結婚したいとか愛してほしいとか、そういうのはOKみたいだから、
単純に考えれば、その辺があり得る線か。
推しと友だちになりたいとかね。

あ、あと、知識が欲しいというのもありだったな。
それもいいな。

最後のアリシアの願いは、まぁ、わかる。
それがこの映画を良いと評価している人のポイントなんだろうけど、
わりと、想像ついてしまう結果だったような気がする。


アラビアンナイト 三千年の願い
https://www.3wishes.jp/
原題 Three Thousand Years of Longing
監督 ジョージ・ミラー
出演 イドリス・エルバ、ティルダ・スウィントン


Posted 2023.03.04, 18:04 by mera and filed in ☆☆☆
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2023.02.19

BLUE GIANT

ジャズをやりたくて仙台から上京した大が、
友達の玉田の家に転がり込み、ジャズをやる場所を探すうち、ピアニストの沢辺と出会う。
3人はバンドを組み、ジャズクラブSo Blueで演奏するという夢を叶えるべく奮闘する。

原作は知らなくて、たぶん読まない気はするんだけど、
ピアノ・上原ひろみ、ドラム・石若駿というのに惹かれて観た。

ストーリーはよくある話っぽい感じだったけど、
ジャズを聴けるので楽しかった。

https://bluegiant-movie.jp/


Posted 2023.02.19, 18:17 by mera and filed in ☆☆☆☆
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2023.01.15

時計じかけのオレンジ

狂った言葉を使って暴力や性行為などで狂った生活をしていたアレックスは、
仲間に裏切られて警察に捕まり、刑務所に入る。
残忍な犯罪者を洗脳によって善良な市民に変える実験が行われていて、
アレックスはその被験者に選ばれ、洗脳されて出所する。

キューブリックの作品というとこの映画がよく出てくるから気になっていたけど、
前に見た時は見れなかった気がしたけど、Amazon Primeで見れたので見た。

見たことのある批評通り、よくわからない映画ではあった。
夢の中の物語を映像にしたような、他人の夢の中を見ているような、そんな感じ。

犯罪とされている行為だけが、人間の異常性を示すものではなく、
普通に生きているそこら辺の人に対しても、
人の心を持っているのかと疑いたくなることもあるわけで、
所詮人間なんて汚いものだよなと思ってしまったけど、そういうことでいいのだろうか。

時計じかけのオレンジ (字幕版)
2時間16分 1972 R15+
監督    スタンリー・キューブリック
出演    マルコム・マクドウェル, パトリック・マギー
ジャンル    SF, 外国映画
オーディオ言語    English

Posted 2023.01.15, 17:52 by mera and filed in ☆☆☆
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