2020.12.26

えんとつ町のプペル

辻堂のテラスモールで、映画『えんとつ町のプペル』を観てきた。
https://poupelle.com/

キングコング西野亮廣が緻密な絵本を描いたってことは知ってたけど、
その絵本も読んでなくて、今回の映画の内容も知らない状態。

子ども向けなのかどうかすらわからなかったけど、
映画館は小さい子どもがたくさんいて、なかなかうるさかったし、
食べ物も解禁されてるようで、食べたり飲んだりしてる人が多くて怖かった。

斜め後ろの少年はビニール袋に入ったボールをバウンドさせてて煩いし、
真後ろの人は椅子を蹴ってくるしで、かなり鬱陶しかった。
(真後ろは子どもと予想してたが、大人の若い男だった・・・ムカツク)

感染者数が増えてるから、エグゼクティブシートを取っていて、
そのおかげで両隣に隙間があるのが救い。
そうじゃなかったら逃げ出したくなる状況だっただろう。


で、映画はなかなか良かった。

子どもが観ても楽しめるだろうし、大人にも刺さるものがあるだろう。

今のネット社会、自分と違う意見だとすぐ攻撃されたりする世界の閉塞感だったり、
自分が信じてるものを頭ごなしに否定されたときに、貫けるか?だったり、

まだ見えていないものを信じるか信じないかは、思いは両方あっていいけど、
どっちが正しいかは見ないとわからないっていうことだったり。

なんか素直に刺さって泣けた映画だった。


Posted 2020.12.26, 18:52 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2020.07.23

劇場

下北沢で小さな劇団を立ち上げた永田。
行き詰まって病んでいたときに街で出会った女性サキと同棲を始める。
サキは学校に通いながら稼いで、永田にかまっていたが、
永田はバイトもせず、ダラダラとしながら、演劇のことを続けていた。

ヒモ男と健気な女性の話、ではあるんだけど、
何かわかる・・・。

プライドが高くて、でもそこに達していない自分が嫌いで、自己嫌悪。
そういう永田の心情は、かえってわかりやすい。

ハッキリと感情を出していたサキのほうが実は抱えているものがある。
天使のようでいて、よくクズ男を見放さないなと思うけど、
その天使の心を支えていたのが、実は永田だった、と。

なんか、ね。
わかるんだよな、この感じ。

お金とかそういうものでは支えているかもしれないけど、
心のほうはそれだけじゃ満たされないってことはある。

というわけで、けっこうグサっときた映画だった。
又吉直樹の話を見たのは初めてかもしれない。
小説もまだ読んだことないや。


劇場
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08BJDP37F/
2時間16分 2020
監督    行定勲
主演    山﨑賢人, 松岡茉優, 寛一郎
助演俳優    伊藤沙莉, 井口理(King Gnu)
プロデューサー    坂本直彦, 古賀俊輔, 谷垣和歌子, 新野安行, 清水理恵

Posted 2020.07.23, 18:11 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2019.09.07

フリーソロ

アレックス・オノルドが、ヨセミテのEl Capitanを、
ロープなし、つまりフリーソロで登り切るまでのドキュメンタリー。
撮影がMERUも撮ったジミー・チン。

撮影クルーもクライマーであり、よく知ってる間柄だからこそ、
命がけのチャレンジを撮影することをためらう。
自分のせいで集中力が欠けて命を落とすことになったら・・・と。

アレックスの大人しそうでシャイっぽい性格と、
誰にも邪魔させないような、芯をしっかり持っているところが、好き。
どちらかといえば、私自身もそっちのほうだからね。

ボルダリングだと仲間と一緒に励ましあって登って、、ってところもあるだろうけど、
アレックスの場合はそういうのが合わなくて、ソロを始めたのかもな。

登るシーンでは、指先や足先のアップが多くて、
どうやって撮ったんだろう!?っていう驚きと、
なんでそんなところで保持できてるんだ!?という驚きと、両方あった。

とにかく、真似する気さえ失せるくらいの、すごいところ。
それをロープなしでやるなんて・・・

見ていてハラハラするシーンも多かったし、楽しかった。
いやー、すごい。


Posted 2019.09.07, 21:46 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2019.07.28

存在のない子供たち

存在のない子供たち

気になってた映画、一部で公開されてたので新宿武蔵野館まで行って見てきた。

レバノンのスラム街でひっそりと暮らすゼインくんの一家。
子供たちは学校にも行かせてもらえずに、
商店の雑用を手伝ったり、路上で物を売ったりして、生活費を何とか稼いでいた。

ゼインと年の近い妹が、商店のオーナーと無理やり結婚させられ、
それに怒ったゼインは家出をするが、仕事もお金も食べ物もなくて放浪する。

どうしようもないと諦めて何もしない両親、
生きるために必死でお金を稼ぐし、モノを盗んででも妹を結婚させないようにするゼイン。

子供が必死に物を売るのは、ただ旅行をしているだけでもよく見る光景。
路上で子供をダシに物乞いをする姿もよく見かける。
そういったことの、裏側にある世界。

これは実話か??と思わせるような、リアリティがあった。
でも、話自体は実話ではなくて、
キャストはほぼ全員が、同じような経験をしている素人から選ばれたという。

撮影終了後に移民として認められ、教育を受けているというのは嬉しい。
本当は、キャストだけじゃなくて広まらなければいけないし、
日本だって、もっと関わらないといけないんだろうけど。。。

自分が何もしてない、という現実に心が痛む。






Posted 2019.07.28, 20:51 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2019.03.04

ワンダー 君は太陽

先天性の病気で生まれてすぐから整形手術を27回も受けてきたオギー。
引きこもって自宅学習を続けてきたが、両親は新学期から普通の小学校へ行かせることにする。
最初しばらくは怪物扱い・菌扱いをされていたオギーだが、
実は賢くてユーモアがあるということに気づいた子が友達になっていった。

見た目だけなんだけど、見た目は第一印象でもあるわけで・・・
やんちゃ盛りな子どもの中であれば、当然のようにイジメの対象になる。

この映画で意外だったのは、オギーの物語だけではなかったこと。
中心にはオギーがいるが、母親も問題を抱え、姉も問題を抱え、姉の友達も、オギーの友達も、ワンコも?
みんなそれぞれに悩みを抱えて葛藤して、日々を生きている。

そういう意味ではみんな同じはずなのだ。
だんだんと時間がたつと、顔がみんなと違うとか、気にならなくなっていく。
オギーの周りの子たちもそんな感じで、慣れていく。

みんなで助け合って、見た目じゃなくて心で通じ合っていければ、心地よいだろう。

すごい感動したし、爽快な気分だったし、愛おしくなったし、よい映画だった。


Posted 2019.03.04, 23:06 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2019.01.16

パッドマン 5億人の女性を救った男

結婚し、大好きな妻が生理中に隔離された部屋で過ごすことを初めて知り、
さらにナプキンじゃなく使い古した布を使っていることを知ったラクシュミ。
妻が病気になったら困ると、なんとかナプキンを使ってもらおうとするが、
そこは男性が生理について触れるだけでも変態扱いされるほど、偏見の多い社会だった。

妻のためという一心でナプキンを開発するラクシュミ。
なんだって自分で作れる、という気概があるからこそ、当たり前にチャレンジしてしまう。

一方女性陣は生理について話されるだけでも恥で、そんなことすぐにやめてほしい一心。
それはそれで、わからなくもない。
夫だったらいいじゃないかと思うけど、妻以外の人にいきなり生理の話をしてたら引くよな。
もうちょっとちゃんと前提を話したらいいのに・・・と思う場面は多々あった。

ともあれ、諦めないで開発する姿勢に、応援したくなる。
開発するより前に、そもそもの知識を得るために大学教授の家に召使いに行ったり、行動力がすさまじい。
一直線に進むだけじゃなく、ちゃんと必要なことのために一歩一歩進んでいるのだ。

家族を含め、なかなか田舎の人たちには理解されなかったのが辛いところだけど、
ちゃんと協力者を得られて、前に進んで、一気に認められるところは爽快。
そこまでの長い長い道のりを考えると、そうなってほしかったから、嬉しかった。

これが実話なのがまたすごいところ。
本当に助かった人はたくさんいたと思うし、世の中をかなり大きく変えてる。
こういうエンジニアになりたいよなーって思う。

アツさ、欲しい。
 


Posted 2019.01.16, 00:27 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2018.12.26

スノーデン

アメリカで怪我で除隊になったスノーデンは、CIAで働き始める。
そこでは全米国民の個人情報を収集していて、その開発に加わることに。

恋人のリンゼイにも真実を告げられない日が続いていた。
それに耐えられなくなり、内部告発をし、メディアに知らせた。
その結果、アメリカには戻れなくなり、モスクワで生活している。

リアルタイムでは、告発後のことを、なんとなく知ってる程度。
だから何が起きていたのかを知ることができてよかった。
最後は本人の映像だったから、スノーデンから見た真実だろう。

ITに関わる仕事で、あそこまで命に関わるものを他に知らない。
相当に優秀じゃなきゃ務まらない。
スノーデン、正しいことをしたと思う。

スゴイ。


Posted 2018.12.26, 22:58 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2018.11.18

ボヘミアン・ラプソディ

あの Queen が成功を収めるまでの映画。
フレディのことなんて、ほとんど知らなかったけど、完全に楽しめた。

曲は聞いたことのあるものばかりで、かなりアツかった。
その熱い曲が、どう生まれてきたかを観て、魂の叫びだとわかって、またグッときた。

両性愛に苦しんでいることとか、バンドメンバーとのケンカとか、当然細かいことは知らなかった。
でも、その苦しみはよく理解できたし、曲が生まれてくるときのグッとくる感じが、楽しかった。

最後のライブシーンが好きだ。

もっとリアルタイムで聞いておけばよかった、と思うけど、活動していたのは小学生より前か・・・。
エイズで死亡したというのは、なんとなく覚えてたな。

曲を改めてじっくり聴きたいと思った。
iTunes にはアルバム1枚と I Was Born to Love You があった。
他の曲も入れておこうかな。

 


Posted 2018.11.18, 22:12 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2018.09.22

君の膵臓を食べたい

クラスの人気者のサクラは、膵臓の病気で余命1年。
そのことを隠して生活していたが、たまたま知ってしまうシガくん。
クラスで目立たない図書委員のシガは、学校では変な噂を立てられてしまう。
学校の外では二人で過ごす時間が長くなり、生きる実感を共有する。

北村匠海のイケてない高校生のあの感じが、なんとも私に似ていてビックリ。
(もちろんイケメンという点ではなく)
受け答えの感じとか、マジメかよって言われちゃうところとか、早く終わらせたいから素直に答えちゃうとか。。

サクラの最期を知ってしまうと、なんだか一日一日を大切に生きないとなという基本的なことを思い出す。

もっと早く見ればよかった。


Posted 2018.09.22, 23:19 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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2018.06.18

ルーム

狭くて天窓以外に窓はなく、ドアもロックされた部屋で、母ジョイと息子ジャックは暮らしていた。
ジャックはそこで生まれたため、部屋の外の世界も知らず、母とテレビと本が情報源。
誘拐犯による差し入れも乏しくなり、母ジョイは部屋から出る手段を考える。

物語はそこで終わらない。
後半は、外の世界を知らなかったジャックと、罪悪感と人間関係で苦しむジョイ。
やはり無くはないと思える状況なだけに、心が痛む。

怖い話かと思ったけど、なかなか考えさせられる話でもある。
世界から切り離されて母とテレビしか知らない子が、どう育っていくのかとか、
外の世界を知っていた大人が、どうして外に出られなかったのかとか。

ジャングルで猿に育てられた少女とか、そういうのを思い出したけど、
違うのは、周りにいたのは人間なのに、人間の仕業であぁなったってことだよな。

ジャックが可愛いのがイイ。
髪を切った方が可愛い。

ルーム(字幕版)
主演: ブリー・ラーソン, ジェイコブ・トレンブレイ, ジョアン・アレン
上映時間: 1 時間, 57 分

 


Posted 2018.06.18, 21:18 by mera and filed in ☆☆☆☆☆
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