映画☆☆☆☆

核兵器の今を、様々な人の証言を元に描いたドキュメンタリー。
高濃縮ウランの密輸、自衛のための核兵器、テロリストが抱える核兵器、
アメリカとロシアの核兵器使用訓練など。

これが現実というのがおそろしい。

今、全世界に2万6千個の核兵器があるという。
さらに、正式に国が保有していない、裏組織が持つ核兵器も多数ありそうだ。

高濃縮ウランが大量にロシアから裏組織に流出し、それをテロリストが密輸しているらしい。
北朝鮮やイランに核兵器の作り方を売って大儲けしていたカーンという人物もいる。
核兵器がそんな気軽に扱われていることが恐ろしい。

核兵器を1つ爆発させれば、街ひとつが吹き飛ぶ。
アメリカとロシアは、相手国が発射したと知れば、即時に発射する準備があるという。
しかし、相手国が発射していないのに、誤報により発射準備に入ったことも多々あるらしい。
これもまた恐ろしい。

日本についても、オウム真理教がソ連から核兵器を買おうとしていたことが描かれている。
また、広島に原爆が投下されたことも描かれている。
悲劇に見舞われていながらも、テロリストは再び悲劇を起こそうとしていた矛盾が腹立たしい。

もう、核兵器を根絶するしかない、という気持ちになる。
しかし、北朝鮮、イスラエル、イラン、インド、パキスタンなどは手放さないだろうし、怖さは残る。
使用した時点で、他の全世界からハブにされるとは思うけど、そんなの関係なさそうだしなぁ。

なんでこんなもの作ってしまったのか・・・
でも、たとえ実際に最初に作ってしまった人が作らなかったとしても、別の人が作ったんだろうな。

核の無い世界に逃げたいが、地球で逃げられる場所はなさそうだ。