2012.08.11

マルタのやさしい刺繍

村中みんな知り合いみたいな狭い人間関係の村で、
夫を亡くしたマルタは人生に生きがいを見出せずにいたが、
昔の趣味だったランジェリー作りを思い出し、店を開こうと思い立つ。

夢を追いかけようとすると、そんなバカなことはするなと言われる。
ランジェリーショップというと、いやらしい、いかがわしい店だと思われる。

そんな新しいものを拒み、世間体ばかりを気にする閉鎖的な村。
きっと若者は、こんな村出てってやる!って思うんだろう。

マルタの友だちも、みんながランジェリーショップに賛成というわけではない。
世間体を気にして仲間から外れていく人もいる。
息子だって息子の友だちだって反対してバカにしてくるし、作品を捨てたりしてくる。

そんな逆境の中で、どんどん作品作りに夢中になっていくマルタ。
没頭できる趣味があるって、なんて素晴らしいことだろう。

最初は一歩引いてた友だちも、自動車免許を取りに行ったり、
パソコンの使い方を習ってみたりと、それぞれ新しいことにチャレンジしていく。
その一歩踏み出す勇気を与えたのが、マルタ。

こういう新しいものへ取り組むのが、若者発信じゃないのがイイ。
歳をとって新しいことにチャレンジできる人ってチャーミング。

新しいものに取り組める感覚って、年齢と共に変わるかもしれないけど、
経験を重ねてきたご老人こそ、柔軟性の大切さを理解しているのかもしれない。

やりたいことをやれる幸せを改めて教えてくれる。
やりたいことを持っていることが羨ましくて、自分にとって夢中になれるものって何だろ?って考える。

マルタのやさしい刺繍
監督:ベティナ・オベルリ
出演者:シュテファニー・グラーザー、 ハイジ・マリア・グレスナー、 アンネマリー・デュリンガー、 モニカ・グプザー
収録時間:86分
レンタル開始日:2009-04-03



2012.08.11, 05:14 / ☆☆☆☆

2 Responses to “マルタのやさしい刺繍”

  1. mayu より:

    この映画、飛行機で見ました。
    結構いい味出してますよね! 
    年を取ってこういう前向きに生きていかれるのって憧れます。
    言いなりになっているほうが楽なのかもしれませんが、生きてるからこそ、周りと多少の軋轢があってもやりたいことをやるパワーを蓄えなくっちゃ、と思いました。

    • mera より:

      こういう生き方、憧れますよね。
      好きじゃないことをモヤモヤした気持ちでやってても、生きてる感じしないですし、納得がいくことしないとな~って思います!