2012.06.03
ラビット・ホール
子どもを交通事故で失い、傷が癒えぬまま8ヶ月が経過した夫婦。
心の傷に向かう考え方のズレで、夫婦の絆も壊れそうになる。
最初のうちは子どもが亡くなったことがハッキリと言われるわけではなく、
ただ心が擦れ違っている夫婦にしか見えない。
そこから、次第に原因として子どものことがあるのだとわかっていく。
だけど、わかっても、擦れ違っている心は理解できないままだった。
夫側の気持ちは、理解できる。
そして、夫にはああいう風にいてほしいと思う。
妻側の気持ちが、理解できない。
子どもを持つ人に対して八つ当たりして、支えてくれようとする人を拒む。
ただ、どちらも、有り得るんだろうなって思う。
自分がその立場になったときしては共感できないけど、
自分の知り合いにはいるかもしれない。
加害者の少年も、飛び出してきた子どもを避けられなかっただけで、悪くはない。
なのに、罪悪感に苛まれているようでもある。
ツラいことに出くわしたとき、それにどう対応するかは人それぞれ。
だからこそ、誰かのやり方で傷を癒そうとしたってムダ。
自分が納得するやり方で、前に進むしかない。
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
出演者:ニコール・キッドマン、 アーロン・エッカート、 ダイアン・ウィースト、 タミー・ブランチャード
収録時間:91分
レンタル開始日:2012-04-06