2009.12.05
クライマーズ・ハイ
日航ジャンボ機墜落。
それが起きた群馬県のローカル新聞社が、
ローカルの意地で正確な報道をしようとするが・・・
クライマーズ・ハイとは、登山中の興奮状態で感覚がマヒすること。
その状態に陥るのは登山者だけではなく、
仕事に熱中する記者たちだって同じことなのである。
部下は上司に絶対服従だったり、女はお茶くみだったり、
そういう古臭いのが当たり前な昭和の時代。
新聞社とかマスコミ系だと、
今でもそういうのがありそうだと勝手に推測してしまうけど・・・。
社会人登山サークルの悠木は、
日航事件の記事をまとめる全権デスクに任命される。
サークル仲間を使ったり、やれることは何でもトライするが、
正確な情報を伝えようという慎重になるあまり、スクープを逃す。
クライマーズ・ハイな状態であっても、というか、だからこそ、
チェック・ダブルチェックが必要なのである。
そういう新聞社の仕事っぷりを描いたものである。
クライマーズな感じの内容を予想して見たので、
そんな内容ではなくて裏切られた感はある。
でも、ハイなところがそれと通じるというおもしろさがあった。