2007.07.16
シティ・オブ・ゴッド
ブラジル、リオデジャネイロのスラム街、シティ・オブ・ゴッド。
ギャングの抗争、少年たちの日常を描いている。
冒頭の鶏をさばく場面を、最初はキツイと思ったが、
この映画が終わるころには、そんな映像は普通になる。
ギャングの少年たちが
麻薬やお金や敵討ちで結ばれた小さな友情を持ちつつ
次々とためらいもなく人を殺していく。
小さな子どもですら、お金がもらえるから強盗しよう、というノリ。
モラルや倫理道徳なんてものは存在しない。
実際のスラム街もこんな感じなのかなぁと思う。
少年たちが、虚しいほどに元気で、エネルギーに溢れている。
そのエネルギーがテンポのよい音楽と映像に乗って、見飽きない。
ノリの良さと、どうしようもない命の軽さが、虚しくなる。
写真家志望のブスカベ君みたいな子がいて、
ちょっと救われたかなぁ。