2006.12.03
青いパパイヤの香り
アジア、きっと(男の視点から見た)理想のアジア像。
お手伝いさんとして雇われた少女ムイ。
彼女から見た家族の感情、生活がゆっくりと流れている。
淡々と流れる東南アジアの時間。
その時間の流れのままに、人々は生活していく。
皆、多くを語らない。
そこがアジアっぽい良さなのだと思う。
虫を殺すときも、いたずらされたときも、
楽しい発見があったときも、悲しい姿を見たときも、
口では語らず、雰囲気と眼だけで全てを語るのである。
こういった感覚、とても好きだ。
私にはきっと、とても居やすいし、伝えやすいと思う。
最近では日本であっても理解されることは少ないのではないか?
欧米の方々は、この映画を感じてくれるのだろうか。
最近よく、仕事の上で、
何でもしゃべらなければ伝わらないということを、辛いと感じる。
だからこういった感覚が、映画の中に留まらないで
身の回りにあってほしいと、羨ましく思えたのである。