2005.05.22

サイダーハウス・ルール

よかった。穏やかに良かった。
観てるときも後味も、良い。

全体に通じるテーマとしては「堕胎」。
現在においても非常に重いテーマであり、
これに対してその是非を問うものではない。

誰が悪いとか、何が悪いとか、
どこに原因があるのかを考えても、
原因がないことだってある。
なぜルールがあるのかも、原因がないかもしれない。

自分が何をすべきか、何を求められているか、誰に求められているか、
そういうことをものすごく考えさせられる。
そして何でもいいから誰かの何かの役に立つべきである、
という根本に辿り着く。

同時に、自分の居るべき場所に気づき、
必要としてくれる人に気付き、
離れなければならない人に気付き、
自分の人生に変化が訪れる。

原因の見えない不条理の中で、
一生懸命に生きていく人間の力強さを感じる。
素直に一所懸命に誰かのために生きること、それが全て。


2005.05.22, 00:00 / ☆☆☆☆
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