2011.01.04
ノルウェイの森
原作を読んでから見に行った。
松山ケンイチはワタナベのイメージにぴったりだ。
他の俳優が思い浮かばないくらい。
実際に映画を見ても、何の違和感もなくて良かった。
そして菊池凛子の直子が合わなさすぎて、
それが映画を観る際の不安ポイントだったし、実際ダメだった。
でも、緑は思ってたよりずっと合っていたので良かった。
どうやら不安ポイントはそこではなかったらしい。
確かにそこも合わないのだけど、それ以前の部分がひっかかる。
構成というか流れというか観点というか・・・
え?という展開が何度もあった。
長い話を短くまとめるのだから、
ある程度は端折らないといけないのは当然なんだけど、
哀愁とか叙情的な部分とか大事なところを削って、結論に飛んだ感じ。
いろいろすっ飛ばすと、ただのエロ映画になってしまうのに・・・
そっちの方向のシーンが原作より増えてたし。
レイコさんとのやり取りも全部なく、いきなり最後のアレだし、
永沢さんもイヤな面しか描かれていないし、
緑のお父さんとの良いシーンもなくなっていたし。。
うーむ、エロ映画を作りたかったのかな・・・。
二人で観に行ったら気まずくなるシーンも多いので、
一人で行って正解だったと思う。
松山ケンイチが良かっただけに、
もし別の人が作ったら、もうちょっと染みる映画になったんじゃないか?と残念。