2018.03.19
グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~
スーダンの内戦で家族を殺され、ケニアを目指して歩き続け、難民キャンプにたどり着いた少年少女。
時が流れ、選ばれた数人が、アメリカに移住できることになった。
しかし、アメリカの受け入れ先は難民であることもよく知らず、仕事の斡旋がうまくいかないことにイラつく。
時間が経つにつれて、今まで受けた心の傷が見えてきて、周りの態度も変わっていく。
本当のスーダン難民が演じていたということに驚く。
アフリカの村で過ごしてきて、そこから草原を歩き続け、難民キャンプで生きてきた人が、
アメリカの大量生産・大量消費の文化なんて理解できるわけもない。
家族が一緒にいることが一番大事で、仲間も大事にしながら、寄り添って生きている姿に、
強大な自然を相手にしてきたからこその強い絆を感じた。
自分のためより家族のためというのが先に来て、それは万国共通の心。
文化が違っても、そういう心はちゃんと通じるんだなっていうのは、ホッとする。
グッド・ライ、とはいえ、良くない。
まだ何も解決していないということを、最後にまた思い出させられる。