2017.06.26
HIDDEN FIGURES
邦題:ドリーム
NASAの宇宙開発を陰で支えた3人の黒人女性の話で、実話。
熱かった!
1960年ごろのアメリカ、ということで、まだ黒人差別がある。
そしてさらに、女性が働くことに対するマイナス意識も強いような時代。
NASAでは有能な黒人たちを雇ってはいたが、内部では当然のように使用スペースが区別されている。
そしてそれを「ルール」だと思っており、差別しているという意識はない。
まだまだ差別がない世界には程遠い。
そこに、有能な計算係として就職したキャサリン。
有能さを買われて、コアの計算を行っている部署に転属になるが、そこは今まで黒人のいない部署。
周りの人が知らない数多くの不便があった。
ドロシーは黒人女性たちをまとめる良きお母さんといったところだが、
黒人は前例がないという理由で管理職にはしてもらえなかった。
メアリーもエンジニアとしての勘はありそうだったが、
勉強するための場が白人向けにのみ与えられていた。
それを裁判で、人間的な感情を揺さぶることで勝ち取るところがイイ。
ドロシーとか、IBMのメインフレームがきたときに独学で使えるようになり、それを他の黒人女性たちに教え、
彼女たちが将来の職に困らないようにしてあげるところなんか、最高。
まさに今、人工知能に職が取られるとか言ってる人には、響くんじゃないだろうか。
NASAが最終的に差別よりも能力を取ったところも、イイ。
やっぱり科学はそうでなきゃ。
(まぁWikipediaによると、映画に描かれているよりも少し前に差別は撤廃されたそうだが)