2015.08.09

6才のボクが、大人になるまで。

母と姉とヒューストンで暮らす少年メイソン。
彼が大人になるまでの12年間、母は何度か再婚をし、自分にも姉にも恋人ができ、成長していく。

12年間の成長を、実際に12年間かけて同じ役者が演じるということで、
最初にこういうストーリーを描いていたのかどうかはわからないけど、時の流れを実感できておもしろい。

ゲームばかりやっていた少年だからといってIT系に進むというわけでもなく、
インドアな性格だからだといって、女の子にモテないわけでもなく、
親が離婚と再婚を繰り返したからといってグレるわけでもなく、
人の成長ってわからないもんだなーというおもしろさ。

誰かの人生というのは、凝縮すればそれだけで映画になるくらい、いろんなものが詰まっている。
そういうことを思わせてくれるという意味で、深い。

どういう結末なんだろうと気になっていたが、特に大きな区切りはない。
人生において1つの大きな区切りである親離れ子離れで映画は終わるが、人生はそれからも続く。

親子が中心である時間の過ごし方から、社会に出て様々な人と関わる過ごし方に変わるだろうけど、
それはそれで映画にはなりにくいだろうから、いい終わり方だったなと思う。

6才のボクが、大人になるまで。
監督:リチャード・リンクレイター
出演者:エラー・コルトレーン、 パトリシア・アークエット、 イーサン・ホーク、 ローレライ・リンクレイター、 マルコ・ペレラ
収録時間:165分
レンタル開始日:2015-08-05



2015.08.09, 16:07 / ☆☆☆☆☆
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