2014.06.14

セッションズ

ポリオで首から下の筋肉を動かせないマークは38歳。
身体を動かせなくても感覚はあるし、性欲もある。
女性に介護されて反応してしまう劣等感を克服すべく、セラピストの力を借りる。

実話に基づく話というのがすごい。
両親は、施設に入れると18ヶ月で亡くなると知って、自宅で介護を続けてくれたという。
そんな深い愛を知ってるからか、マークは分析屋だけど性格がよく、話がおもしろい。

昼夜2交代のヘルパーさんがいるにせよ、自宅で鉄の肺に入って一人暮らしをしているのが驚き。
鉄の肺は気圧を変えることでムリヤリ身体を膨らませることで呼吸を補助するものらしい。
自分で運転できるストレッチャーで大学に通っていたというのがまた凄い。

そんな好奇心旺盛なマーク。
障害者と性というテーマの執筆を依頼され、自身も経験をする。

言葉や描写はけっこう生々しいけど、いやらしい感じではなく、
彼らが経験できたことに対する驚きや喜びが素直に現れているようだ。

マークが本気で恋したヘルパーさん、セックスセラピストの女性、その後で恋した女性。
セラピストにお世話になってるときに世話してくれていた理解あるヘルパーさん。

彼女たちもマークに対して偏見もなく普通に接してるのがいい。
懺悔というか悩みをいつも聞いてくれる牧師さんも、イイ味出してる。

セッションズ
監督:ベン・リューイン
出演者:ジョン・ホークス、 ヘレン・ハント、 ムーン・ブラッドグッド、 ウィリアム・H・メイシー
収録時間:96分
レンタル開始日:2014-06-11



2014.06.14, 11:40 / ☆☆☆☆
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