2013.12.08

ザ・マスター

第二次世界大戦後、日本兵と戦った後のアメリカ兵フレディは、精神的におかしくなり、アルコール中毒になる。
兵役が終わってからもまともに働けず、しのびこんだ船で老人ランカスターに出会う。
彼は、人が持つ複数の魂の記憶を呼び起こせるという力を持っており、彼を慕う者も多かった。

フレディがアル中で切れやすくて、あぶなっかしい人間だが、
そんな彼を救おうと手を差し伸べるのがランカスター。
そのときは、彼が妙な力(?)を持っているなんてことは聞かされてもいない。

徐々に、フレディも集会に顔を出すようになり、ランカスターが何をやっているか理解する。
でもフレディにとっては良き理解者でもあったので、最初は無下に否定することもできなかった。

よくわからないことに巻き込まれて、性格を矯正され、逃げたいが逃げられない関係になっていく。

新興宗教の宗教的な力というよりは、二人の持ちつ持たれつの関係のほうを描いている。
そういった意味で、カリスマ性などは感じられず、理解できない世界の二人を、外から観察している気持ち。

ザ・マスター
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演者:ホアキン・フェニックス、 フィリップ・シーモア・ホフマン、 エイミー・アダムス、 ローラ・ダーン
収録時間:138分
レンタル開始日:2013-09-06



2013.12.08, 20:15 / ☆☆☆

2 Responses to “ザ・マスター”

  1. とみざわ より:

    こういう映画が興行的になりたつところがハリウッドの奥深さだと思います。
    ポール・トーマス・アンダーソンの作品、もう少し短いと見やすいのですが。

    同監督の『ゼア・ウィルビー・ブラッド』も傑作とのことですが、未見です。

    • mera より:

      『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、見たことがなかったのでマイリストに登録しておきました。158分・・・長いですね^^;