2013.09.22

風立ちぬ

関東大震災の頃の日本、飛行機の設計士になることが夢の二郎は、航空研究科で勉強していた。
ちょうど震災のときに列車で女性を助けたが、それきり別れてしまう。
二郎は設計士としてドイツに視察に行くなど順調にキャリアを積み、戦闘機を作りつつ、結婚生活を送る。

CMの帽子を拾うシーンしか知らず、前知識なく見に行ったので、
こんなにもエンジニアの話で、ファンタジー色のない日本の話だったとは意外だった。

日本は貧乏な国で、後進的な技術しか持ち合わせていないという頃の話。
これからは自分たちの力でよくなっていくんだ!という、復興の頃のような覇気を感じる。

夢の中で人を運ぶための飛行機を作っているカプローニという設計士に励まされながら、
着実にその夢を追いかけていくが、戦争の頃ということで、飛行機はまず戦争に使われてしまう。
それでも自分の夢を追いかけることができるのが幸せというのが羨ましい。

後半は菜穂子という女性との恋愛の話も加わってくる。
二郎が素直にあっさりと好きだと告白し、あっさりと結婚するところが、なんかエンジニアだなぁと。

結核というまるで小説のヒロインのような理由だけど、当時はよくあったのかな。
戦争については飛行機を通じてしか描かれてなかったのに、結核のせいで最後は切なかった。

大人向けのジブリ作品としてはすごいわかりやすい話だったし、よかった。
映画館で見てたのだが、前の席の子どもは飽きてしまっていて、飛行機だけに反応してた。

気に入らなかったのは、タバコのシーンと二郎の声かな。。
あそこでタバコ吸っちゃダメでしょーと・・・

でもやっぱり、ラピュタとトトロが好きだな。
あと見てない宮崎駿のアニメ映画は、ポニョだけか。


2013.09.22, 18:20 / ☆☆☆
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