2012.03.04

ペーパーバード 幸せは翼にのって

スペイン内戦で妻と子供を失った喜劇役者のホルヘは劇団から姿を消すが、
1年ほどして劇団に戻ってきて、相棒エンリケに迎えられる。
そのとき、両親を失い劇団にきた少年ミゲルと出会い、共に芸を演じていく。

状況をつかむまでしばらくストーリーがわかってなかったが、
ホルヘが軍の人々から逃げていたのは、姿を消していた1年間に何かあったかららしい。
劇団員で執拗にホルヘに話を持ちかけていた人がいたが、その頃の人だろうか。

ミゲルが失った子どもと近い年頃で、ホルヘは時々父親のような顔を見せている。
ミゲルはそれを知らないが、ホルヘを父親のように慕い、一生懸命に芸を覚えていく。
その熱心さが心を打つ。

追われながら生きる姿からは、幸せな生活なんて思い描くことはできない。
暗くて、救いも感じられない世界で、心と心の結びつきだけが唯一信じられる。
映画で傍目から見ていてもそう感じるが、戦争ってそういうものだよね。

ペーパーバード 幸せは翼にのって
監督:エミリオ・アラゴン
出演者:イマノル・アリアス、 ルイス・オマール、 ロジェール・プリンセプ、 カルメン・マチ
収録時間:123分
レンタル開始日:2011-12-22



2012.03.04, 12:47 / ☆☆☆☆
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