2011.09.04

ソフィアの夜明け

高校生のゲオルギは強さを求めてギャング集団に入ってしまう。
ゲオルギの兄イツォは薬物中毒の治療中で、彼女と別れ、飲んだくれて街を歩いていた。
ギャング集団に襲われるトルコ人一家を助けようとし、自分もやられてしまうが、娘ウシュルに惹かれる。

ゲオルギの親に対する反抗も、イツォの全てを諦めたような投げやりな態度も、暗い。
終始曇り空で希望が見えない映画の中で、ウシュルが唯一の光かもしれない。

ただ、ウシュルは家族旅行で来ていただけで、すぐに帰ってしまう。
最後にもう一度会おうと約束したのに、その光さえも奪われてしまう。

かすかな光を追って、イツォはトルコへ車を飛ばす。(たぶん)
・・・ブルガリアとトルコが隣同士だってことを知らなかったもので。

解説記事とかを読むと、最後は少し明るいと書いてあるのはそういうことだったのかな?
私にとっては、救いのない話のように見え、ただ暗い気分になっただけだった。

主演のフリスト・フリストフは、撮影終了直前に亡くなったらしい。
事故死と書かれているが、薬物らしい。
しかも、イツォは彼自身らしい。
恋人役も本当の恋人だったらしい。

役より前に本人が死んでしまうなんて。

なんか、やっぱり希望の見える話じゃなかったよな。

ソフィアの夜明け
監督:カメン・カレフ
出演者:フリスト・フリストフ、 オヴァネス・ドゥロシャン、 サーデット・ウシュル・アクソイ、 ニコリナ・ヤンチェヴァ
収録時間:89分
レンタル開始日:2011-08-05



2011.09.04, 10:06 / ☆☆☆
ソフィアの夜明け はコメントを受け付けていません

Comments are closed.