2010.06.27

ミルク

自らゲイであることを公表したハーヴィー・ミルクは、
ゲイだけでなく、高齢者、障害者を含め、
マイノリティの社会的地位を認めさせる活動を続けた。
 
この人物を知らなかったが、実話とのこと。
1999年「タイム誌が選ぶ20世紀の100人の英雄」に選出されている。
 
当時、ゲイは、職業を剥奪され、人権を剥奪される。
だから公表するなんてとんでもないこと。

恋人が何人も、そのつらさで自殺してしまった。
これ以上隠れて生きるのはイヤだと、
ミルクは政治家になる決意をする。

ゲイだけじゃないにせよ、
マイノリティを集めたら、あれだけのパワーになる。

集めるために行動したミルク、
その呼びかけに、集まった人々、
どちらも先の理由により、命がけなのだ。

40歳になって誇れることをしていない、とミルクは呟いていた。
だが、40歳なんて、何もかも捨てるには早い。
それなのに、決死の覚悟で動いた・・・。

何事も、信念を持って行動することが大事だと教えてくれる。
 
ただ、差別モノの映画というのは、
どうにも差別する側に共感できないので、
なんで?と理不尽さばかりが心に残る。

逆に差別される側も、実感として知らないので、
共感しづらく、他人事のように見てしまう。

その辺は差別をテーマにした映画を見ていて、
共感できないことに対して、悔しく思う。
 
同性愛を悪だとするのは、生殖できないからという理由。
それだったら、子どもを持たない人はみんな悪になってしまうし。
 
差別する心が薄いことは幸せなことだとは思う。
それだけ環境に恵まれているのだ。

戦争の時代に生きてないから、外国人に嫌悪感もない。
信じる宗教がないから、宗教の争いもない。

だから、実感もない。
けど、それゆえに、他人を理解する心も薄いのかもしれない。
 


2010.06.27, 21:56 / ☆☆☆☆
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