2010.03.21

チェンジリング

仕事に出ている間に子どもが誘拐された。
警察から見つかったという連絡を受けて会いに行ったら違う子。
なのに、警察はそれを一切認めず、
自分の子を認識できない母親の精神がおかしいと収容する。
 
これが実話だということが恐ろしい。
1920年頃、ロサンゼルス警察はどこまで腐ってたんだ。

正しいことを言っても、それが権力にねじ伏せられる。
さらに、女性の立場が弱かった。
それが普通のことだった時代なのかもしれない。

警察以外の全てが味方してくれても、
警察が同意しなければ反逆者になってしまう。

権力とかプライドとか、全て不要のものと思える。

女性は論理的じゃなくて感情的に物を言う。
その先入観が理由で、
女性ばかりが精神病棟にぶち込まれていたように思う。

確かにそういう女性もある程度の割合でいるんだろうけど、
男性だって論理的じゃない発言ばっかする人もいるし、
性別で一様に判断するのはおかしい。

一様に判断している人たち・・・あの警察の人たちのほうが、
よっぽど感情的に物を言ってると思うのだ。
あの母親にも感情的な面は多かったけど、
事件の状況と、母親という立場から、仕方ないと思える。

後半に差しかかるまで、そんな感じで救いのない内容。
見ていて辛くて、もどかしくて、
どうしようもない事態にイライラする。
 
ただ、警察にも腐ってない人はいて、
彼が正しく動き始めてから、全てが動き出した。

どうしようもない状態から救いのある状態へ変化して、
それからは、気持ちが少し楽になった。
ハッピーではないけど、精神的に救われるようになった。

ツライ気持ちのまま緊張感が続くので、見ていて疲れるけど、
140分ずっと目が離せなくて、興味深い話だった。


2010.03.21, 03:16 / ☆☆☆☆☆
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