2009.07.19
アウェイ・フロム・ハー 君を想う
連れ添って44年の老夫婦。
妻にアルツハイマーの症状が出てきて、施設へ入る。
施設に慣れさせるために、30日間、面会できない。
その間に妻は、他の入所者と親しくなっていた。
切ないな。
年老いてもラブラブな夫婦で素敵だな~と思っていた。
それだけに、徐々に夫の存在を忘れていってしまうフィオーナも、
それを黙って見ているしかないグラントも、ツライ。
フィオーナのほうは忘れてしまっているから、
記憶を混乱させてくるグラントからは離れたいと思うだけ。
その人が誰なのか、わからない。
悪気があるのかないのか、
グラントが疑ってしまう気持ちもわかるが、
忘れてしまっているのなら仕方ないと思うしかない。
自分から気持ちが離れてしまっている相手の姿を見て、
いつまでも紳士な態度で見守っていられるか?
そこがこの映画のポイント。
片想いしてるときに相手の気持ちが他人に向いていることを知る、
というのと、状態は似てるけど、それまでの過程が違う。
でも、諦めて他の人に気持ちを向けてしまうのは同じか・・・。
意思に反して起きることだから、つらい。