2008.07.05

ブラックブック

ナチス軍に占領されたオランダにおいて、
家族をナチスに殺されたラヘルが、レジデンスに身を投じ、
スパイ目的で、女としてナチスの将校に近づく。

ユダヤ人迫害とか理不尽なことがあると、
なんのために・・・と思わずにはいられないけど、
その環境で生きようとすることを見失わない主人公はすごいな、と。

こんなもん?という感じでトントンと気楽に進んでしまうが、
全ては掌の上だったらしい。

どこからどこまで全て・・・ってのが、サスペンス的要素なのだと思うのだけど、
誰が誰だかいまいち把握できなかった私にしては、
明かされてもピンとこなかった。。

サスペンスというほどサスペンスなのか、私にはわからない。
ブラックブックというタイトルだが、ブラックブックはそんなに重要じゃない。
戦争の悲惨さ、という点には、主眼が置かれていない。

ヨーロッパ内の敵対関係がどうだったか等の、
戦争の背景は描かれていないので、
そういう知識がないと理解できない部分が多いような気がする。

でも、飽きずに楽しめるのは、
一人の人間としての視点は理解できるから、かな。
戦争になっても、人間は人間だし。
 


2008.07.05, 09:36 / ☆☆☆
ブラックブック はコメントを受け付けていません

Comments are closed.