2007.09.10

イノセント・ボイス 12歳の戦場

12歳になると徴兵される、内戦最中のエルサルバドル。
11歳のチャバ少年の視点で、日常生活に入り込んだ戦争を描いている。

人々はホント普通に生活をしていて、少年少女も学校に行ったり、
おうちの手伝いをしたり、恋愛をしたり、
兵士の姿さえなければ、とても心温まる光景。

しかし、ほのぼのした空気は一瞬で恐怖へと変わる。
突然、銃撃戦が始まり、友だちが徴兵され、隣近所の人が殺される。

死ぬことすら日常の一部なんじゃないかと思えるくらい、
戦争が近くにありすぎて、チャバくんのヤンチャさが危なっかしい。
自分の行動が命に関わってることを少年自身もわかってない。

そんな幼い少年が、人殺しの仲間に入らされてしまうのだ。
簡単に銃口を人に向けるようになってしまう。
何が正しくて、何が悪いのかもわかってないのに。

見ていて、何のために戦っているのか、全くわからない。

生と死が隣り合わせで生きているから、
あんなに精一杯に生きているのだろうけど、
その輝きが、つらくなってくる。
 


2007.09.10, 01:51 / ☆☆☆☆☆
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