2006.10.07
愛についてのキンゼイ・レポート
昆虫の生態調査から、興味は遺伝へ、性行動へと移り、
主に人間の性行動について、研究するキンゼイ博士。
昆虫の標本と同じように、とにかくサンプル数を集めて
一般的とは何か、統計を進めていく。
大学では性教育を教え、学生に大人気。
そして本も出版して大ベストセラーになるが、
面白おかしく雑誌や新聞に取り上げられたことで、苦境に陥る・・・
何事もいちばん初めに取り組むのは、風当たりが強いものであるが
テーマがタブー視されていた性について。
人間は他人と同じであろうとする、同じでないと不安になる、
前半はそういったテーマも垣間見える。
個性と愛、そういうものにもっと焦点が当たっていてもいいのに、
生々しい性教育そのもののでもある。
かなりセンセーショナルな作品だったのではないだろうか。
性行動について研究することと、愛について知ること、
これが同じなのか違うのか・・というところが最後のところ。