2018.07.21
クレイジー・フォー・マウンテン
クラシック音楽に乗せて、山々とそこでクレイジーなアクティビティをする人の映像が流れる。
そして時々、ナレーションが入る。
ドキュメンタリーではあるが、誰かを追いかけているわけではない。
信仰の対象であった山に人が登るようになり、好奇心を満たし、
山に入ることが普通になった現代では、スキーやスノボの遊び場となった。
それでは足りなくなった人は、ジャンプ競技や、パラシュートを背負って飛んだり、
とんでもない高度でスラックラインをしたり、マウンテンバイクで走ったり、ウイングスーツで飛んだり。
エベレスト登山ですら、渋滞が起きるほど誰でも行けてしまう今、
生きている実感を得るために山に行く人は、まさにクレイジーな活動をしているのだ。
最初の映像がアレックス・オノルドのフリークライミングなので目を引くが、
それ以降も、出てくる人は皆、クレイジージャーニーな感じ。
幸い、見ていても「やりたい」とは思わなかった。
それだけ段違いだった。
やろうと思っても、運動神経や恐怖を克服できるハートがないと、すぐに死ぬだろう。
映像では失敗のシーンもいくつも出てきていたが、その後生きてるのかどうかわからない。
全てを兼ね備えた人でも、いつ死んでもおかしくない挑戦。
やろうと思えない凡人でよかったというか、能力がないのに手を出そうとしちゃわない自分でよかった。
すごい映画というわけではないけど、クレイジージャーニーが好きな人なら、好きな内容だろう。
ただ、それぞれのアクティビティに既視感はあるかもしれないが。