2017.03.04

世界一キライなあなたに

不況で職を失ったルイーザが、ようやく手にしたのは四肢麻痺で車椅子生活を送る青年ウィルの介護。
半年という期限はついていたが、心を閉ざして嫌味なウィルを、お金のためと我慢して介護する。
素直なルイーザにウィルも徐々に心を開くが、ルイーザは半年の期限の意味を知ってしまう。

実話を基にした小説の映画化。
最初は『最強のふたり』みたいな話だと思ってた。
でも、さらにその上に、深く考えさせられる問題があった。

自殺幇助は許されるべきかどうか。

確かに、自分で体を動かせないことに絶望して、生きたくない気持ちもわかる。
単純にその状態で一人ぼっちにされたら餓死してしまうだろうから、他人の手によって生かされているのは明らか。

ルイーザと一緒にいて楽しくても、人生を楽しい想い出で終わることができそうでよかった、と思ってしまう。
刹那的に生き、瞬間瞬間を一生の想い出として刻み付けて、時を過ごす。

なんかそれが旅の一期一会にも似て、というか、そこでしか経験がないわけだけど、切なかった。

瞬間を大事に生きるって、普段は意識しようと思ったって表面的。
それが本当に死ぬ前の最後の想い出だというのが、つらい。

つらかったけど、つらいのは相手のことを想っているから。
胸が痛い、感動する映画。

世界一キライなあなたに
監督:テア・シャーロック
出演者:エミリア・クラーク、 サム・クラフリン、 ジャネット・マクティア、 チャールズ・ダンス
収録時間:110分
レンタル開始日:2017-02-03



2017.03.04, 20:16 / ☆☆☆☆☆
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