2014.05.10

世界の果ての通学路

ケニアの兄妹の通学路、モロッコの少女たちの通学路、
アルゼンチンの兄妹の通学路、インドの三兄弟の通学路。

彼らの学びたいという気持ちや互いを思いやる気持ちが純粋で、
その美しい心にやられて、こちらは罪悪感でいっぱいになる。

恵まれた環境にいる自分が、申し訳ない。
彼らはそんな風に思われているなんて、全く思いもよらないだろうけど。

兄が妹を助けるだけでなく、近所の子同士が助け合ったり、弟が兄を助けたり。
片道数時間かかる道のりだし、自然の中の荒れた道なので、下手したら命に関わる。

しかし親は、まだ子どもである彼らの力を信じて送り出す。
その気持ちを考えると張り裂けそうでもある。

ケニア・・・ 確かに大自然の中を通らないといけないだろうなという土地は想像できる。
そこにいる野生動物を避けて通るのは、自分の目と勘が頼り。
そう考えると、彼らが動物を探す能力に長けているのも当然のことなのだろう。

モロッコ・・・ アトラス山脈のアルミド付近は最初に参加したツアーで行った場所だ。
あそこから学校のある場所まで行くとなると、登山にヒッチハイク。
きっとベルベル人だなと思ってたけど、公式サイトを見るとやっぱりそうだったみたい。

アルゼンチン・・・ 行ったことがない国なので、自分の見た国のイメージと重ねることはできない。
祖先から伝わる土地を大事に守っていくという彼らの世界、見てみたい。

インド・・・ ある程度都会でも、手足が不自由な人も多くいたように思う。
だからといって偏見が全くない世界ではないと思うけど、助け合って生きる姿がまぶしい。

彼らに共通して言えるのは、親が教育を受けてほしいと思っていること、
親も彼ら自身も教育を受けることで将来の生活が良くなると信じていること。
自主的に学びたいと思って、そのために自身の力で行動していること。

親の手伝いをしながら自然の中で生き延びるのは、学校で学ぶ以上のことがあるだろう。
しかし学校での教育もちゃんと重要だと思っていて、それに相当の労力をかけている。

自分のことを棚にあげないと、手放しで素晴らしい!なんて言えない。
ものすごくいろいろ考えさせられて、結果として罪悪感で悶え苦しむことに。

すごい映画だと思う。

公式サイト


2014.05.10, 23:49 / ☆☆☆☆☆
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