2012.12.10
ぼくたちのムッシュ・ラザール
小学校の教室で、担任の先生が首吊り自殺をし、登校した少年シモンが見てしまった。
彼は先生に嘘をついて困らせていたので、自分のせいじゃないかと悩みながらも、攻撃的な行動が続く。
そこに新しい先生バシールがやってきたが、アルジェリア人の彼もまた、悲しい過去を持っていた。
人の死にどう向き合うか、というだけではなくて、いじめや教育など、学校はいろいろな問題を持っている。
カウンセラーがカウンセリングすれば済むのか?というのも疑問だし、
だからといって、積極的に話すことで癒されていくとも思えない。
そんな中で、バシールは自己流の授業をして、生徒の話にもきちんと耳を傾ける。
飄々とした姿勢の彼にも、大きな悩みと大きな悲しみがある。
カナダの永住権を持っていると嘘をついたが、まだその段階にはいなかったのだ。
子ども達が先生の死を乗り越えてハッピーになったというような話ではない。
きっと一生トラウマが残ってしまう生徒だっているだろう。
ただ直後にバシールが来たことで、少しは気が紛れたりしたのではないだろうか。
解決なんてないけど、それでもバシールと子ども達が向き合う話。
監督:フィリップ・ファラルドー
出演者:フェラグ、 ソフィー・ネリッセ、 エミリアン・ネロン、 ダニエル・プルール
収録時間:95分
レンタル開始日:2012-12-05