2008.07.19
きみにしか聞こえない
頭のなかのケータイで通じ合った見知らぬ男女。
会話を重ねて、実際に会うことに・・・。
頭の中で鳴ってるケータイ、なぜか1時間の時差。
有り得ない出来事が重なるファンタジー。
でも、いい。
声を出して伝えるのではなく、心や頭で響く声。
わたしには、とっても、なじみのあるもの。
その声で会話できるのであれば、なんと素敵なことか。
声となった言葉に傷つけられたり、だまされたり、
それが怖くなって、話せなくなって、
余計に声が出せなくなって、笑われて、さらに話せなくなって。
そんなリョウの気持ちは、自然とわかる。
ものすごく、わかる。
だから、しゃべれない・聞こえないシンヤさんとも
きっと自然に通じ合う手段があったんだろう。
この声に出さない声、心そのもの。
大声で騒げば伝わると思って、声で主張する人には、
この気持ちがわかるのだろうか。
それほど期待していなかっただけに、
完全に期待を裏切って、良い映画だった。
1時間の時差って設定はムリヤリなので、☆1つマイナス。