2024.09.21
田名網敬一 記憶の冒険
常田さんが好きなアーティストらしいということで、気になって行ってみた。 色使いが派手なので、そこは好き。 というか、そのくらいしかイメージがなかった。 行ってみていきなり、こういう系統かと知った。 性器のモチーフが半分くらいあるのね。。 ただ、戦後すぐの作品で、アメリカ人女性の裸をやたらと描いてるのは、ある意味ハートが強いか。 生と死、それをつなぐ橋、戦争、そういったモチーフもあることにはあるけど、 それよりも、アメリカ人を題材にした風刺だったり、斜めからの視点が強い。 なるほどねーという気持ちで見ていったら、 病気をしてからの作品が、ガラッと題材が変わって、アジアの動物だったりした。 夢で見た世界というコーナーもあったり、題材が時期によって変わる。 どんどん次の部屋、と進んでいくけど、どの部屋にも絵がびっしり。 そして、同じ年の作品が多数あることに気づく。 どれだけのスピードで描いてるんだ???というのが後半は気になってしょうがなかった。 1枚1枚のサイズも大きいので、すごい時間かかりそうなのに。 本当に絵を描くのが好きで一日中ずっと描き続けているのだろうか、 枚数は多くてもテーマは同じようなものが多いから、テーマ選びに時間はかけてないだろう、とか。 最後の部屋で、インタビュー動画が流れていた。 そこで、題材はインスピレーションで、浮かんだイメージをそのまますぐに描いてしまいたい、 そのためにはスピードが大事で、時間がかかると鮮度が落ちる、みたいなことを言っていて、 やっぱりそういう方向だったのねと納得した。 マイブームによって同じようなイメージがたくさん浮べば、同じような絵がたくさんできる。 でも、それを並べることによって、その群れから得られる感覚もある。 だから、そういうやり方もありなんだなと思った。 生涯ずっと、モチベーション高く絵を描き続けているのが、やっぱりすごい。 情熱を持ち続けて生きていられるのは、尊敬する。 私には絶対にできない。