2011.09.16
エスペラント
エスペラント - 異端の言語
著: 田中克彦
存在は知っていたけど、どういう言葉かは知らなかった。
どうしてエスペラント語ができたのか、どういった形式の言葉なのか、
誰がどのような場で使っているのかを書いている。
文法についても少し出てきた。
世界に存在する言語から、共通の特徴を拾い集めているようなものらしい。
文法の難解さや例外的なものは全て省かれているのでわかりやすい。
形容詞は a で終わり、名詞は o で終わる。
ヨーロッパの言語がベースとなっているので、パッと見てわかるものではない。
見た感じ、フランス語がわかればわかるのかなぁと思うけど、どうなんだろ。
自然発生した言語ではなく、人造言語である。
プログラミング言語を作っているような感覚に近いのかもしれない。
覚えやすいのかもしれないけど、それが世界共通語とはなっていないのが現状。
宗教のように世界の各地に点々と使用者がいるようだ。
あそこの国に行くからこの言葉を覚えよう、という類のモチベーションは、
エスペラント語に向くことはないだろう。
あの人が使っているから使いたいということならあるかもしれない。
本当に世界で通じるなら覚えようという気にもなる。
第3の言語を覚えるのに必要な気力は、他の言語と変わらない気がする。