市場価値
先週、転職サイトの職務経歴などを更新したところ、オファーがたくさん来ることはわかった。
私の経歴が(給料の割に)良いのかもしれないし、IT業界が不況を脱しているからかもしれない。
相変わらず、やりたいことと違うオファーも多いので、ぬか喜びは禁物。
1. 海外との連携などグローバルでの活動
2. 自社製品を持っていて、その開発に携わる仕事(受託開発や顧客ごとの作り込みは無し)
3. 広告収入ではなく真っ当な方法で稼いでいるか
4. 今の給料を下回らないこと
と、ここまでが譲れない条件。
あとは、雰囲気、社風が大事。
仕事の進め方、服装自由、休暇が取りやすさ、年功序列じゃない、などなど。
今すぐ転職できるわけではないと思うが、自分の市場価値を知ることは大事。
舟を編む
出版社の辞書編集部はコアメンバー荒木の定年により、新しい人材を社内からひっぱってきた。
連れてこられたのが、大学院で言語学を勉強してものの、営業ではさっぱり成果を上げられていない馬締光也。
監修の松本先生にも、荒木にも一目置かれ、馬締自身も辞書作りのおもしろさに魅了される。
若者言葉や省略語のような新しい言葉を取り入れようとしているので、そのような言葉を追いかける必要がある。
日々新しい言葉を発見してはメモを取り続けるのを見ていると、言葉って生きているのだなと実感する。
だから、10年以上もかかって辞書を作っていると、最初の頃に書いた言葉は出版時には古くなっている。
その修正にも時間がかかると、いつまで経っても内容が時代に追いつかないわけで、生モノを扱うのは難しい。
辞書編纂は研究と似ているようで違うし、馬締も理系くんっぽいけど文系くんだし、ちょっと新しい世界。
何より10年以上も情熱を注いでいられるのがすごいし、転職なんて誰の頭にもないところもすごいなぁと思う。
自分とは遠くかけ離れた世界の話であったことには間違いない。
新しい言葉の発見や、その定義を考えるのは楽しそうだ。
だけど、それを10年以上は続けられる気はしない・・・