2013.11.23

君と歩く世界

シャチ調教師のステファニーは、クラブでケンカして警備員をしていたアリと知り合う。
アリは5歳の息子がいるが、楽に稼げる仕事か、腕っぷしを生かせる仕事しかせず、セフレと遊んでばかり。
ある日、事故で両脚を失ったステファニーは、アリに連絡を入れる。

アリが偏見を持たずにステファニーと接するのは好感を持てる。
ステファニーが彼に好意を持つのも自然な流れだ。

だけど、アリのほうは、ステファニーに好意を持ったから自然に接したわけではない。
そこが切ないし、(ステファニーのことを)バカだなぁと思うし、(アリのことを)どうしようもないヤツだなあと思う。

その感想は最後までずっと続くことになる。
闇格闘で稼ごうとするアリはどうしようもないヤツだし、それを応援するステファニーもバカだなぁと思う。

とにかく私は格闘技がキライなので、見ていられない。
応援するステファニーの気持ちもわからない。

でも、どうしようもない人たちだけど、別に悪い人じゃないってこともよくわかる。
だから、キライにはなれないタイプの人たちだ。

両脚を失うという不幸のドン底から、生きる希望が沸いただけでも素晴らしいこと。
そういう出会いが世の中にはきっとあるって思いたい。

君と歩く世界
監督:ジャック・オディアール
出演者:マリオン・コティヤール、 マティアス・スーナーツ、 アルマン・ヴェルデュール、 セリーヌ・サレット
収録時間:122分
レンタル開始日:2013-11-02



2013.11.23, 21:01 / ☆☆☆
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