2012.04.20

アフリカビジネス入門

アフリカビジネス入門 ―地球上最後の巨大市場の実像

タイトルを見てムムッ?って惹かれてしまった。

既に別の本も買っていたのでそのときは買わずに帰ったが、
その後も気になってしょうがなかったので、次の休みに迷わず購入。

アフリカについての知識も乏しいのに、ビジネスがどうなってるかなんて知らない。
でも、身近なビジネスよりもはるかに興味がある。

知らない世界を知りたいのだ。

アフリカは、エジプトとモロッコにしか行ったことがない。
この本でマグレブ諸国と書かれている北アフリカ地方だ。

このマグレブ諸国と南アフリカは、アフリカの中では豊かなほう。
だから、私が知ってるアフリカはごく一部であり、まだ知らない部分がたくさんある。

私が知っているアフリカは、誰もがケータイを持っていて、(そして誰もマナーモードにしてなくて)
カフェやホテルで無料Wifiが使えて、意外に進んでるなという印象だった。

けど、ケータイは日本とは違って月額料金じゃなくて、そこらで売られてるプリペイドカードを使う方式。
そのやり方を知らないと言ったら驚かれた記憶があるが、日本と全然違うのだから仕方ない。

だって、電話でカードって言ったらテレホンカードのイメージしかなくて、
ケータイにカードなんて入れる場所ないだろうし、どうするんだろう?ってわからなかったのだ。

このプリペイド方式の電話というのは画期的な発明であって、この本でも詳しく紹介されている。
しかも電話の料金だけではなくて、ケータイを使って送金もできるらしい。
銀行に口座を持てない人にとっては重要なインフラとのこと。

アフリカという広大な土地で、車なんか持ってる人も少ないだろうから、
移動せずに電波を使ってお金のやり取りができるというのは確かに画期的なことだったろう。

そう、日本など先進国と同じ価値観で考えてはいけないのだ。
お金はATMでおろせばいいじゃん、って話はない。

他にもこの本では、
どういうビジネスがアフリカで起きていて、いかに中国と韓国とインドが台頭しているか、
東アフリカの事例を中心に、いろいろと紹介されている。

1つ強く思ったのは、破壊的イノベーションを起こす種は確実にここにある、ということ。
低価格でニーズに合った商品があれば、それは急速に爆発する。
そういう土壌がここにあると強く思わせてくれる。

なかなかに興味深い本だった。


2012.04.20, 01:00 /
アフリカビジネス入門 はコメントを受け付けていません