2009.03.05

論理

論理的思考力を試すという名目で、
日本にある電柱の数は何本?とかいう類の問題がある。

人口から考えるか、土地面積から考えるか、
だいたい二手に分かれるらしいのだが、
どちらにせよ、論理的とは思えない。

だいたい前提条件として、数個のデータが必要。
人口、年齢構成、世帯数、全面積、
道路の割合、人口密度、森林と市街地の割合、・・・。

そういった何かしらのデータがないと解けなくて、
そのデータがあるとして考えると、
そんなに論理的どうこういう問題じゃなくなる。

数字の代わりに文字列を使うとダメって言われるし、
数字から数字を生み出すにも限界があって、
ムリヤリ仮定を置くと、そこが論理的じゃないと思う。

とりあえず文字で式を立てて、
あとは実際のデータを流してねっていうことしたいけど、
だいたい私の中のデータがイマイチなので、現実味も疑わしい。

この類の問題の面白さがわからない。
面接でこういう質問されることがあるけど、
その質問をされることで、この会社大丈夫?と思ってしまう。
 


2009.03.05, 14:37 / 日々所感

5 Responses to “論理”

  1. シン より:

    たしかに論理的っていわれてもねえ(笑)
    まあでも論理的思考を見てるってのはウソで、強引にでも答えを出す思い切りの良さみたいの見てるんすかね。

  2. なかめぐ より:

    > 強引にでも答えを出す思い切りの良さ

    なんかそれが正しい気がするね。
    ググればいい!って答えなければいいのかな。。

  3. MJ より:

    この手の問題はコンサルの現場ではよく出てきます。
    たとえば、ある商品なりサービスなりの市場規模を求めたいとき、そのものズバリの数字がどこかにあればいいですが、現実にはないことが多い。ぐぐっても出ないことの方が多いです。
    そういうときでも、既知の数字からなんとか正解に近い数値を推定する必要に迫られます。神様だけが知っている正解をズバリ当てる必要はありません。桁が違ってなければ御の字くらいのつもりでいいと思います。正解は誰も知らないわけですから、その推定の過程が論理的で、聞いている人を納得させられれば、それがその場の「正解」になります。
    というわけで、質問をする側としては、正解が知りたいわけではなく、「正解を知り得ない場合」あるいは「正解を知るのにものすごくコストがかかる場合」にどうやって次善案を導くのかを見たいのだと思います。強引にでも答えを出す思い切りの良さ、というのは半分くらい正しく、「強引」な部分の論理性、説得力を見てるんだと思います。本当に正しいかどうかは二の次なのです。
    実は情報科学の世界でも、「封筒の裏の計算」というのがあって、プログラムを設計する時にやはり似たような計算をすると思います。最も単純には、ある数値が取り得る値の範囲を推定して、それを表す変数をcharにするのかshortにするのかlongにするのか、とか。クラスや構造体を設計する時に、何インスタンスぐらい生成されると予測されるから1インスタンス何バイトにすれば、どれくらいのメモリ空間を持つシステムでも活用可能、とか。(いまはメモリの制限ってないのかも知れませんが…。)そうやって設計しても失敗することはあるわけですが、まずは概略(桁が合ってれば御の字)でも知ることが大事、というのは共通していると思います。
    「プログラマのうちあけ話 続・プログラム設計の着想」という本に出ているようです。(すいません、いま出張中で手元にないので…)
    長文すみませんでした。

  4. なかめぐ より:

    つまりは、既知の数字が必要ってことですよね。

  5. MJ より:

    はい、もちろん推定するための材料となる何らかの数字は必要です。ただ、良い材料を集めるところも個人の力量となります。
    実際の市場規模推定の現場などでは、○○白書だのリサーチ会社のレポートだの検索エンジンだのを活用しますが、その調査の腕もコンサルの腕の一部となります。
    「論理的思考力を試す問題」の場合には、答える側がどれだけの数字を身につけているかも問われるのだと思います。上にある「人口、年齢構成、世帯数、…」といった数値をどれくらい把握しているか、たくさん知っている人は後の推定が容易になるでしょうし、あまり知らない人は限られた材料からなんとか答えを捻り出さざるを得ません。当然前者の方が説得力のある答え(推定過程)になるでしょう。
    確かにそういう面から見れば、「論理的思考力」だけじゃなくて、「知識」の問題とも言えそうです。「これこれのデータがあれば、こういう式で求められる」という回答は、「これこれのデータ」が本当に得られるものかどうかわからないので、不完全な回答ということになるのだと思います。