2011.12.12
4月の涙
フィンランド内戦のとき、女性兵士ミーナが捕虜として囚われた。
捕虜はレイプされた上に、裁判にかけられる前に殺されてしまう無法地帯。
なんとか生き延びたミーナは、准士官アーロに裁判へ連れて行かれる。
なんで内戦になっているのかとか、歴史的な背景を知らない。
殺すことが大好きな兵士たちと、それに嫌気がさしたインテリ兵士たち。
仲間であっても、気持ちは全然違っていて、バラバラ。
アーロは法を守るし、女性も守るし、できた男。
だけど、押しに弱くて優しいのが、兵士向きじゃない。
元作家の判事のおじさんが、ちょび髭でなんとなく嫌な人に見える。
だが、彼も彼で苦しんでいるようで、アーロを可愛がる。
みんなバラバラにそれぞれ思いがあり、
それが戦争の目的よりも上回っているところが、なんとも人間らしい。
でも誰も幸せじゃないし、幸せを求めても叶わないのが戦争。
報われない。
結局、最初っから最後まで、アーロに悪いところがなかった。
出来た人間だ。
監督:アク・ロウヒミエス
出演者:サムリ・ヴァウラモ、 ピヒラ・ビータラ、 エーロ・アホ、 ミーナ・マーソラ
収録時間:114分
レンタル開始日:2011-10-28