2006.04.23

アイ・アム・デビッド

収容所からの脱走少年デビッドの話

最初に文章で少し時代の説明があっただけで
いきなり話はわけわからない展開を始める

なぜ脱走できたのかわからないし
何が目的なのかわからないし

でも徐々に世界に触れる中で
デビッドが過去を振り返っていき
徐々に謎が解けていく

心を閉ざした少年の少々緊迫した脱走が淡々と続くが
目的地へ向かう過程には出会いがあり
優しい人々の温かいもてなしに触れ
完全には信じられないながらも
少しずつ心が変化していく
その過程は、とても応援したくなる

淡々と進むことが、心の動きをなくした少年と重なる
☆4つの気分で見ていたのだが
絵描きのおばあさんと出会ってから
感動がいくつもおそってきて、、、、

最後には観てよかったと思った。


2006.04.23, 00:00 / ☆☆☆☆☆
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2006.04.22

禁じられた遊び

戦争で、両親を一瞬にして、すぐ隣で亡くした幼いポーレット。

最初は死の意味なんてわかってないかと思った。
しかしそうではなくて、死が身近すぎたのだろう。

ミシェルという少年の家に拾われてから、
身近にあふれている死に対して、
弔うということ、祈りを捧げるということを知り、

二人の秘密として、死んだ動物たちにお墓を作り、
十字架を盗んでまで集めてくる。。

二人の秘密・・・

それ以外に後ろめたい気持ちはなかったんじゃないか。
十字架を捧げたお墓を作ってあげること、
それが悪いことだなんて思ってないんじゃないか。

でも、二人の秘密に対する気持ちが強すぎて、
悪いことだとわかってる”盗み”に動いてしまったんじゃないか。

何が悪くて何が悪くないのか、わからなくなる。

いや、わかってるんだけど、どうしようもない、というべきか。

最後はポーレットは孤児院へ連れて行かれ、ミシェルと別れる。
二人の秘密は、共有できぬまま。。
ミシェルしか知らないポーレットは、また独りで、彷徨い始める。
そんなラストシーンは、どうしようもなく、やり場のないこの感情を
そのまま表わしているよう。

見終わってしばらく余韻が残る。
激しい映画でも、感動映画でもないと思うけど、
どうしようもない感情が、たくさん動いている。


2006.04.22, 00:00 / ☆☆☆☆☆
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2006.04.17

フィラメント デラックス版

辻仁成が監督。
虚しさ全開の青春。

家族が崩壊しているからキレる?
母親が家出しても、父親が変態でも、
きっとそんなことは本当の理由じゃなくて、

たぶんそんなことよりは
愛しちゃいけない人を愛しちゃったってことのほうが
理由としては強いんだろうけど。。

虚しさと、それに対する
どこに向けたらいいかわからない怒り。
それはとってもよく伝わってきた。
マジであの不良にむかついたくらい、
若者の無駄な自己顕示欲はよくわかった。

キレる若者像。

そんなもんプラスの感情ではないけれど、
昭和の香りのする虚しい青春として
そんなに悪いものでもないかな。


2006.04.17, 00:00 / ☆☆☆
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2006.04.16

NANA -ナナ-

二人の『ナナ』のいろいろ。

ボーカルのナナと、男を追いかけて上京した奈々。

青臭くて、若くて、幼くて、
現実味があるんだかないんだか。。女子校のノリかな。

奈々はホントどうしようもなくて
友達になればなったでいいんだけど、
付き合うとか同居とかはしないほうが身のためな気がする。。

ナナはどうもぎこちなくて、
それよりも身体があまりに細いことが気になって。。
とても共感はできるのだけど、単純にカッコいい!って思えない。

好きだなんて言葉、簡単に口にできるほど単純な想いなら・・
みたいな奈々の台詞は、ちょっとズシッと来た。
そういうところがナナと奈々の対比なんだな。

流行りっぷりからして期待しすぎていたせいか
思っていたよりも、おもしろいものではなかった。

歌ってるときのNANAはカッコいいね。


2006.04.16, 00:00 / ☆☆☆
2006.04.09

ステイン・アライヴ

『サタデー・ナイト・フィーバー』の続編

ジョン・トラボルタのダンスはやっぱりキレがあって
楽しそうで自信がありそうで、良いね

二股が怖くて・・
最後のステージでもいつやらかすか
ずっとドキドキしていたけど
イイ感じに終わってくれてホッとした。。

夢中になれて、それで成功して、
この古臭い感じがアメリカンドリームを
そのまま描いているようで、
そんな時代を知らないくせに懐かしく思った。


2006.04.09, 00:00 / ☆☆☆
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2006.04.08

パッチ・アダムス コレクターズ・エディション

名誉やお金ではなく、ただ他人の役に立ちたいと願う
医学生パッチ・アダムス。
実在の人物をモデルにした映画である。

医療は、どうやって死を迎えるかよりも
生の質を高めることである。

その信念をもとに、病棟の子供たちを笑わせ、
患者さんたちを名前で呼び、老いた方々の夢を叶えてみる。

堅物な医師からしてみれば破天荒な学生なわけで
しかも患者さんたちの人気者だから
余計につまみ出したくなる。
しかも勉強してないように見えて、成績トップだし。

ルールを無視して、患者さんの願いを叶えようとする。
ルールを無視して、患者さんに笑いを与えようとする。
苦労しているところを他人に見せずに、
さらっと成績トップ取っちゃったりする。医学の知識はあるわけ。

・・・いいやつじゃん。

簡単に、いい医者じゃん、とは言えないかもしれない。

でも「いい医者」の要素として、
こういう人間くさい部分がたくさんあったら
それはそれで素敵なことじゃないか。

実在の人物がモデル、しかも特典映像に出てくる、
ということで、嘘くさい話も真実と思って入っていける。

映画より本人のほうが見た目は奇抜・・・。


2006.04.08, 00:00 / ☆☆☆☆☆
2006.04.03

アメリカン・ビューティー

見たのが2回目だった
前にテレビで見たのかなぁ
2回目でも最後まで飽きずに見た

関係がうまくいってないアメリカの家族の物語
変に個性的な家族とその恋人と・・と思っていたが
そんなに個性的でもなくて普通なのかもしれない

娘と同じ年代の子を好きになってしまったり
不倫、同性愛、ストーカー、いろいろあるけど
全部まとめてサラっと見たら
どれも特別に大きな問題でもないように見えてきた

結末も、アメリカならありえそうだし、
最近の日本でも充分ありそうだし

変なんだけど、普通なのかな

そういう社会がアメリカンビューティ?
んなわけないか


2006.04.03, 00:00 / ☆☆☆
2006.04.02

アルフィー スペシャル・コレクターズ・エディション

もてる男、アルフィーの人生
楽しいことばかり・・・かどうか?

アルフィーが内心をカメラに話しながら
軽いノリで進んでいく、人生。

独身を貫きたいアルフィーが
ちょっとだけマジメに人生を考える。
遊びの関係、遊び仲間は、やがて身を固め、
残されたアルフィーは・・。

望むものが簡単に手に入ってしまうと
物事を深く考えなくなっちゃうのかな。

やっと子どもがオトナになるとき。
そんな映画である。


2006.04.02, 00:00 / ☆☆☆