シェルタリング スカイ
北アフリカへの旅の記録である。
いつ帰るとも知れない当てのない期限のない旅。
土地が土地だけに、快適ライフではない。
男女の倦怠と愛情が、旅の中でもうごめく。
男2女1の3人いるうちは、そちらの人間関係という余所者に気が向く。
すると、ホームとアウェイを意識するので、それはまだ「旅」なのである。
最初、旅を単純に羨ましいという気持ちがあった。
しかし次第に、一人旅はやっぱり怖いなぁという感情に動いていき、
最後には、生きていくってことは地球のどこでも同じなんだ、と行き着いた。
旅であろうとなかろうと、人間が生きるということには変わりない。
生きていくのだから、
いくらお金があったって、いくら英語が話せたって、
独りでは辛いし、食べ物がなければ辛い。
どこにいても、人間がその場その場を生きていることには変わりない。
原作が良いらしいが、読んだことがない。
読めばもう少し深く何かを感じられたかもしれない。
なかなか奥が深いテーマを抱えている気配がする。
レジェンド・オブ・フォール
会社の飲み会で所属長が勧めてくれたのが、この映画だった
と思う。メモしなかったので記憶が曖昧だが・・。
インディアン魂。
長男はルールを守るきっちりタイプ。
次男はインディアン魂を継いだルール無視。
三男はその二人に守られてる。
その3人がスザンナと結婚かけて闘う・・・わけじゃないんだけど
狭い世界で生きているからか身内でドロドロとしていて、ちょっとヤダなぁ。
ルールに縛られて生きるよりは、自分が信じる道を行きたいと思うけど
そうしている自分に好意を寄せてくれる人々が、次々にいなくなってしまうと
自分の生き方に疑問を抱きそうだ。
規律か、信念か。
真夜中のカーボーイ
惨めな男たち。
やりたいことやるために生きてて
でも何もうまくいかなくて
そんなに努力もしないで理想を追って
最後には友情だけが残ってた。
世の中そんなに甘くねーよ!
そう思いつつも憎めない、若さゆえのバカ。
アメリカっぽさ全開でいいんじゃないっすか。
ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション
ファンタジー。空想。語り聞かせ。
その世界に浸りきってる父親と
ちょっとは真実の話をしてほしいと思ってる息子。
嘘だかホントだかわからない父親の話がずっと続くので
フワフワしながら見ていてあまり入り込めず。
気に入らないところがあるわけではないのだが。。
アレキサンダー
馬とか徒歩とかで
ラッパと肉声しか届かないのに
あんなにたくさん兵隊を統率して
何年もかけて遠くまで戦いに行くなんて
なんかすげーな。
力とか痛みとか強さとか弱さも
すべてが生々しくて人間そのもので
なんかすげーな。
何年もかけて東に攻めたあとで
妻や子供に会いたいと願い
ちゃんと戻っていくところがまた凄い。
知恵とか戦略とか全く関係なく
そういう人間自身の持つ人間的なパワーを感じた。
でも・・・長い。3時間。2回にわけて見ました。。
スーパーサイズ・ミー
まだちゃんと見たことはなかったので見てみた。
食べた後の満腹感と、脱力した感じが、症状の始まりか。
2週間であれだけひどくなるとはなぁ。。
実際に普段の生活で同じようなことをしてる人もいるだろうに
最初が健康なだけに変化が顕著だ。
私は1,2ヶ月に1回くらい食べる。
TOEICなどの前に、試験中におなかがならないように、というのがその理由だ。
たまに食べたくなるのは、このタイミングで満たされている。
食べると試験中におなかが空かないのはいいんだけど、
その後もそれが続いて夕食を抜いてしまうこともあるし、
体にいいと思って食べてはいない。
外国の人と話して不思議に思うのが、ポテトを野菜と捉えるところ。
ポテト=野菜=ヘルシーという図式を何回か聞いた。
私にとってはパンや御飯と同類なのだが、
彼らにとっては人参やキャベツと同じ分類らしい。
栄養素を意識しているかどうかの違いだろう。
マクドナルドどうこうよりも、
たぶんその意識の差が、肥満の大きな原因なんだろう。
(彼らが肥満だったわけではないが)
カッコーの巣の上で
『17歳のカルテ』を観たすぐ後だから
途中までは見たような光景だなぁと思っていたが
最後でバタバタっと変化があって
う、そうなるの!? と思ってしまった
“らしさ”を失ったら人が人でなくなる
逆に強烈な刺激を得て”らしさ”を取り戻した人は
・・・というわけで
正常とか異常とかいうことは考えなかったが
時の過ごし方と自分らしさについては少々考えた
17歳のカルテ コレクターズ・エディション
精神病棟での友情物語
異常と診断されて入院してきた彼女らだけど
ちょっと他人より素直で
ちょっと他人より弱点が見えやすくて
世の中で外っ面を作っていられないだけだよね
病気ってほど病気じゃないように見える
何が異常で何が正常かを考えてしまうと
そういうボーダーラインを作ってること自体が
たぶんいちばん異常だと思うわけで
彼女の病名も意味不明だけど意味がある?
そうして見ると私自身だっておそらく異常
良くも悪くも他人と違う点はたくさん認識しているし
そういった違いを持ってることを悪いとは思わない
私が自分をどれだけ他人にさらけ出しているかというと
あまり出さないように見えているかもしれない
当事者以外にはあまり言わないってだけなんだけど
それでもあの病院からは出してくれないのかな
ってか
タイトルをよく見てみたら17歳!?
完全に同世代と思って見ていたのになぁ。