2006.05.29

名もなきアフリカの地で

ナチスの迫害から逃げてきたユダヤ人一家
逃げた先はアフリカの地・ケニア

『ヒトラー ~最期の12日間~』のすぐ後に見たので
あの陰にこれがあるという繋がりが痛い

アフリカの人々の自然と共に生きる姿
一家に仕える料理人オウアの優しさと愛情が染みる
人種の問題じゃなくて自然をわかろうとする人を受け入れる
人間のゴタゴタよりも自然の厳しさを相手にする

そんな大自然と共生するケニアの人々が美しい

優雅な暮らしから一転して大自然に飛び込んだ一家
確かにいきなりあそこで暮らせと言われても
急には無理なのはよくわかるのだけど
そんな中でも子どもは徐々に馴染んでいく
旦那さんも徐々に馴染んでいく

なのになぜ奥さんは馴染もうとすらしないのか
そこは苛立たしかったけど
旦那さんの「それはユダヤを迫害するヒトラーと同じ」という指摘が言い得ていて
そこまでわかってる旦那さんはエライと思った

長いことを除けば良い映画
アフリカの地にも触れてみたいと思った


2006.05.29, 00:00 / ☆☆☆☆
2006.05.28

ヒトラー ~最期の12日間~

面白いとか興味深いとかいうんじゃなく
ずーっと顔をしかめて眉をひそめて見ていた

これがたぶん事実に即しているとして
ドラマ性はともかく
見て知っておいて損はないだろうと思う

ヒトラーの周囲にいる人々には洗脳された感じがなく
むしろヒトラーよりも多くの情報を知っているのに
なぜあそこまで忠誠を誓えたのか

その点はこの映画からは全くわからないのだけど
それもまた戦争という空気のせいなのか

地下の防空壕で戦争の当事者になりきれないヒトラー
そんな姿を描いたこと自体に意味があるのだろう


2006.05.28, 00:00 / ☆☆☆
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2006.05.22

ゴッドファーザー

有名だし評判も良いようなので、観てみた。

渋い。渋い。暗い。怖い。渋い。虚しい。
繊細で厳しい雰囲気がものすごーく伝わってくる。

殺人・スパイ・マフィア系統の話は苦手なので
ちょっと話についていけず
テレビシリーズの映画化?と思ってしまうくらい
置いてけぼり感があった。


2006.05.22, 00:00 / ☆☆☆
2006.05.20

バッド・エデュケーション

スペインの情熱が、男同士のことに向かう。
そんな妖しい異世界が、狭い世界で繰り広げられる。

脚本、俳優、そんな芸術的な面が前面にあり、
牧師、生徒、そんな関係が過去にあり・・・。

見ていてこういう関係ってよくあること?と思ってしまうが
たぶんそんなことはないからこそ、ああいう展開をしていくわけで。。

性的趣向にとやかく言うつもりはないけど
女装をするとさらに別物になるような気がした。
いや、女装を否定するつもりもないんだけど、、、


2006.05.20, 00:00 / ☆☆☆
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2006.05.15

セブン・イヤーズ・イン・チベット

登山映画ではなく、チベットの信仰の映画。

平和主義と、言うだけなら簡単だが、実践は難しい。
困った人を助けるという、単純な理由だけで
宗教上禁じられていた外国人を受け入れた。

ハラーはダライ・ラマに知識を与え、
信仰や考え方について教わる。

登山中に離婚を言い渡され、まだ見ぬ息子には拒絶され、
絶望の中で拠り所がなく彷徨っていたのだろう。

平和を愛する心があふれたチベット。
確実にハラーの心の棘も柔らかくなっていった。
ダライ・ラマとの心の交流を通じて。。

平和を愛する心に素直に感動し、
戦う意志のない者に戦争を仕掛ける残酷さを見た。
人を憎むことすら知らない人を殺そうとするなんて・・・


2006.05.15, 00:00 / ☆☆☆☆☆
2006.05.14

イン・ザ・プール

ずーっと静かな笑い。

静かなんだけど、練られた、着実な笑い。

監督の三木聡がシティボーイズの脚本・演出をやってると知り、妙に納得。

変な人間って世の中にたくさんいて、
そのうちどれだけの人が精神科に行こうって思うか?
そう考えると、あんな人々はほんの端くれでしかなくて、
人間っておもしろいな、かわいいな、と思うのだった。


2006.05.14, 00:00 / ☆☆☆
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