ノエルの家
1月4日
村では小さい子どもたちがみんな「アロー」と声をかけてきて、かわいい。
カメラを持って歩いているのだから、めずらしいのかな。
何かを言ってくる子もいたけど、アラビア語わからないっす。。
とりあえず「アロー」はアラビア語で「もしもし」の意味らしい。
Helloって言ってるのかと思ってた。
ときおり陽が射すので、写真。
塀の花を撮っていたら、若いお嬢さんが Come in と言う。
中で写真を撮っていいって。
それまで、写真を撮るたびにお金をせがまれてばかりだったので
お金が欲しいのかな?と疑う心も少しはあったけど、
断るのもなんなので、おそるおそる入る。
彼女の名前はノエル。
お母さん、山羊、鶏、アヒル、畑を紹介してくれて、
その後、寝室?リビング?みたいなところに通してくれた。
おやつに落花生を出してくれ、
その後、男の子のお客さんも来て、ジュースを出してくれた。
彼は従兄弟ということで、砂漠ツアーのドライバーの仕事をしているということだ。
英語を少し話せるのがノエルだけなので、
わたしは彼らが話すのを聞いてるだけ、もしくはお互い無言になったりした。
友だちからの写真を見せてくれて、電話番号をくれたりした。
そして、一緒に外に行こうと誘ってくれた。
そのとき17時ごろだったので、
18時にホテルに戻りたいとだけ言っておいて、彼女に付いて、おでかけ。
どこへ行くのかと思ったら、また今度は違う家に通される。こちらも従姉妹らしい。
豆やヒマワリの種などのおやつを出してくれた。
そして、お父さんやお婆さんを紹介してくれて、ごあいさつ。
指さし会話帳をホテルに置いてきてしまったことを、ちょっと悔やんだ。
さてホテルに戻ろうということになって、急いで帰っていると、
ノエルが一所懸命何かを言っている。
何度も繰り返してもらったところ、夜も一緒に遊ぼうということだった。
ホテルのすぐ近くにあるノエルのうちまで戻ってきたら、
頭にスカーフを巻いてくれるということで、またおうちに通される。
もう暗くなって寒くなっていて、お父さんとお姉さんは毛布にくるまっていた。
そこで黒いスカーフを選んで持ってきてくれ、
ノエルに巻いてもらい、
夕食が終わったら絶対に来てね、と念を押されて、ホテルに戻った。
夕食にスカーフを巻いたまま行ったら、けっこう見られた。
そんな中、突然はっきりした日本語で、私は日本語のガイドです、と話しかけられた。
ツアー客を連れてきた日本語ガイドらしい。
夕食後、彼が私のテーブルにやってきて、いろいろおしゃべり。
結婚してないのか、なぜ彼氏がいないのかとか、そんなの。
彼のお客さんである日本人は、バリバリの大阪弁でよくしゃべる。
そちらともしゃべっていたら、ノエルとの約束の20時を過ぎてしまった。
約束が過ぎたのでちょっと焦って、急いでノエルのおうちに行く。
出迎えてくれ、お父さんとお母さんがいる、テレビのある部屋に通される。
今度は指さし会話帳を持っていったが、いまいち会話が弾まず、
お父さんの見ていたテレビで、どっきり番組が始まった。
アメリカの番組かな、よく見かけるやつ。
お父さんもノエルもこの番組が好きらしく、釘付け。
寒くなってきたので、一緒の毛布にくるまりながら、一緒にテレビを見て笑った。
22時になって、お別れ。
ノエルがしてくれた新しいスカーフの巻き方で部屋に戻り、自分で自分を撮影。
なんか、いっぱいありがとう。
暖かくしてくれて、出迎えてくれて、スカーフを巻いてくれて、ありがとう。