2013.07.28

「やりがいのある仕事」という幻想

「やりがいのある仕事」という幻想

著:森 博嗣

ちょっと前に周りで読んでる人が多くて気になっていて、Kindle化されるのを待っていた。

正論攻めでおもしろい。

仕事はお金と引き換えの労働なんだから、ごちゃごちゃ文句を言うんじゃない!
逆に、もらっているお金以上の苦痛を求められるのであれば、その仕事を辞めればいい。
そんな感じでバッサリと斬っていくが、論理的なのでわかりやすいのだ。

なんでそんなイヤな仕事を続けてるの?転職すれば?と言われると、確かにその通りだなと思いつつ、
次に良い仕事が見つかるかわからないし・・・と思って躊躇するわけだが、
見つける努力をするか、イヤな仕事に耐えるか、どっちか自分で選びなさい、というわけだ。

研究職のように成果として自分の名前が論文や特許に残るものだと、
対価としてお金以外のものがあるから、もうちょっと複雑なんだろうなと思ったけど、
基本的に得るものと与えるもののバランスであることには変わりない。

最近はこういう視点を持つ人が増えてるとは思うけど、古典的日本企業には欠けてる考え方なんだろうな。


2013.07.28, 16:41 /
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