2011.09.04

発信力

発信力 頭のいい人のサバイバル術
著: 樋口裕一

・ 発信力がなぜ大事か
・ 発信と受信と日本人の気質について
・ 発信する際の心構え
・ 文章の基本的な書き方

基本的なことが丁寧に書かれており、非常に読みやすい。
納得できる内容だったので、特に反論もない。

日本人は YES/NO の立場を明確にすることを苦手とする人が多いという。

1つの正解以外は全て不正解という教育を受けてきたので、間違いを恐れる気持ちが強い。
また、和を尊ぶために一人だけ外れた意見を言いたくない気持ちも強い。
これらが日本人だから仕方ないと諦めてしまう理由かもしれない。

しかし、表現の仕方を変えれば、和を崩さないよう配慮しつつ自分の意見を言うことができる。
そういった方法を例を挙げてわかりやすく説明してくれるので、実践しようという気になる。

謙虚であることは日本人の美徳だろうけれど、黙っていることや議論に参加しないことは違うのである。
様々な意見があることは当然であり、正解がないからこそ議論するのである。
その議論の材料として、様々な視点・多様な意見があることを示すために自分の意見を挙げればよいのだ。

私自身、以前の仕事は発信することが1つのゴールだったので、相当意識していたが、
現在の仕事は発信しなくても成り立ってしまうので、なんとか発信していこうと心がけているところだ。

文章という括りでは、このブログに毎日何かしら書いている。
しかしそれは、作文であって小論文ではない。

その定義の違いをよく分かっていなかったのだが、作文は読むことで追体験ができるものであり、
小論文は賛成反対とその根拠を論理的に書くものということになるらしい。
どちらも発信ではあるが、小論文のほうが日本人が苦手とする分野の練習になるということだ。

とにかく萎縮しないで数を打つことからスタートしたい。
なるべく賛成反対の立場を明確にし、筋が通るように組み立てるよう意識しようと思う。


2011.09.04, 22:58 /
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