2019.09.23

9/15: 五竜岳・唐松岳

4時に電気が点いて、隣の人と早くね?って話をした。
5時前に食事がスタートした。

隣だった彼女は、食堂に来なかった気がする。
食べ終わって外に出たときに、もう準備をしていたから、早く出発することにしたのかな。

食後、誰もいない部屋で準備をしていたら、窓の外がオレンジだった。
サンライズを撮りに外に出た。
方角的に、テラスのある方とは反対に太陽が出るはずだった。

電波が届いたはしごの上に行ってみたら、先客はいたけど、まだ場所はあった。
そこでしばらく待って、5時半ごろ、雲海の上に太陽が出てきた。

そして反対側を見たら、剱岳がオレンジに染まっていた。
皆さんはそっちの写真を撮っていた。
やっぱり、剱岳は大人気。

5:40ごろ部屋に戻ったら、スタッフさん総出で布団を片付けていた。
そうか、朝食のあとはもう片付けの時間なのか・・・申し訳ない。

ゆっくりしてもいい日だったけど、邪魔にならないよう、出発することにした。
外で荷物を整えていたら、スタッフさんが風呂を沸かすとか話してた。
片付けの後はお風呂の時間なんだな。
いろいろスケジュールがあるんだな。

結局、6時少し前に出発した。

見えていたからわかるけど、いきなり岩。
よじ登って、平らなところがあって、の繰り返し。

五竜岳までの道は、途中からかなりの岩。
何度か道を間違えて、慌てた。
ほんの少し間違えるだけで、崩れやすい。

ここらへんが、今回でいちばん難しい岩陵地帯だった気がする。
朝からけっこうな緊張感を持って歩いた。

途中、北尾根ノ頭が休憩しやすいと地図に書いてあったので、休憩。
そこへ反対から来た若者が爽やかに「暑いですね!日焼け止め塗ってなくって!」って。
なんだかその爽やかさに、疲れが少し飛んだ気がした。

GoProつけて、装備はしっかりしてて、たぶんけっこうな熟練者だけど、
「キレット小屋からですか?ジュース何ありましたか?」「コーラ楽しみにしていこ」って
最後まで爽やかな青年だった。

そこからまた五竜岳までも、けっこうな岩場。
少し前を歩く二人組がずっと同じくらいのペース。
休憩のタイミングで先に行きますか?って言われたけど、
いや、休憩させてください、って言ってしまうほど、楽しいけど疲れる道だった。

頂上の前でまた道を間違えて、迂回路があるのに直登しようとしてしまった。
どうやっても石がガラガラと崩れてくるので、おかしいなと思って下を見たら鎖が見えた。
最後にまたやらかした。

ちゃんと正しい道に戻って、そして五竜岳の頂上の一歩手前。
そこで荷物をデポすればよかったけど、そのまま頂上のほうへ行ってしまった。
往復するってことに気づいてなかった。

でも、頂上はかなりの達成感だった。

そして、人が多いことにビックリした。
こんな大変な道だったから、たくさん人がいることなんて全く予想してなかった。
五竜山荘から来る人がたくさんいて、その人たちは軽装なようだった。

そこから山荘まで40分はだらだらした道。
一気にすれ違う人のレベルが、初級っぽくなって、観光地の空気が出てた。

五竜山荘で休憩。
まだ11時ごろだったからか、テント場もガラガラだった。

ここからまだ唐松岳頂上山荘までは2時間半のコースタイム。
疲れ果ててる場合じゃない。
なんとか回復しようと、ジュースを飲んで、行動食をとった。
あんまり食欲がなく、揚げ煎餅もあまり進まなかった。

30分くらい休憩して、気合いを入れて、出発。

歩き出してすぐに、遠見尾根との分岐があった。
五竜山荘に来る初級な雰囲気な方々は、この尾根を来たのかな。

ガスってて周囲の景色はあまり見えない。

テンションが上がらぬままだらだらした道を歩いていたら、ハイマツ帯ですれ違った人に、
「五竜山荘はどこですか?五竜山荘まであとどのくらいですか?」と聞かれた。
この先でこっちに曲がったところにあって、私が出発してから20分だと答えた。

そういう質問をされるのは珍しいので、どうやらこの道は思ったより長いらしい、と思った。

もうちょっと歩いたところで、休憩できる場所があり、
そこでまた別の人に「五竜山荘までどれくらいですか?」と聞かれた。
私が出発してから30分だと答えたら、「ここから先に岩や鎖場はありますか?」と聞かれた。

やっぱり珍しいので、どうやら鎖場で疲れ果てるようなコースらしい、と思った。
地図からはそこまで読み取れなかった。
ハイマツ帯と牛首という鎖場がある2時間半のコース、ということしかわかってない。

自分がコースタイム通りに歩けているのかも不安になった。
コースタイム通りに行けてるとして、時計を見ながら、
あと2時間、あと1時間半、あと1時間と、自分を励ましていた。

緩やかなザレ場のあと、急な坂が少しあって、ケルンと大黒岳の看板。
地図で見ても半分は過ぎてるし、後半が岩だとしても、ここが半分くらいかなと思った。
またしばらくハイマツ帯が続いた。

突然、目の前に雷鳥がいた。
急にひょっこり現れて、しかも2羽!

嬉しかった!

今回はコースを歩き切ることだけじゃなく、雷鳥にも会いたかったのだ。

雷鳥はすぐにハイマツの奥に隠れてしまった。
それでも、十分に癒された。

そのあと、またザレた坂道が続き、今度は岩。

『これより岩場』という看板があった。
ちょうどそこですれ違った方に「ここでストックをしまうらしいです」と言われ、素直にしまった。

そこからはなかなかの岩場。
ハイマツ帯よりは断然楽しいんだけど、けっこう長い。
そして、けっこう人とすれ違うようになったりして、危なっかしい。

前にすれ違った人のあの質問は、ここのことを言ってたんだなと理解。

ようやく唐松岳頂上山荘が見えた。

最後の鎖と思われるところで、女性3人組とすれ違った。
もうゴールが近いとわかっていたから、ゆっくりとすれ違いを待った。
その方達は鎖場に慣れていないようで、え!?もう鎖!?ってビックリして、怖がっていた。
鎖じゃなくて岩をちゃんと掴んだ方がいいですよ、って軽くアドバイスして別れた。

唐松岳頂上山荘はデカかった。
自動販売機もあってビックリした。

本館か別館か選んでくださいと言われ、
少し安い別館のほうが混むかなと思って、本館を選んだ。
まだこの時点ではどっちが混むかわからなかった。

指定された区画に行ったら、私が一番乗りだったので、端を取った。
今度は女性の部屋のようだった。

1枚の布団に3つ枕が並んでいて、それが3組用意してあった。
昨日は10人って言ってたから、フルに寝て、さらに1人追加があったってことか・・・。
3つの枕どおりに寝たら、肩と肩がぶつかるから、互い違いに寝ないといけない。
そんなに混んでたらイヤだな・・・混まないといいな・・・と願った。

外に出てQooのジュースを飲んだり、ゼリーを食べたりして休憩。
お腹と喉が落ち着いたらやることがなくなり、食堂で水をもらってから部屋に戻った。

部屋でゴロゴロしてたら、区画にも人が増えてきた。
16時半の食事の人たちが呼ばれ、自分が17時半だったので、寝ないように寝転がった。

新しくやってきた人たちと話していたら、「途中で会いましたよね?」って言われた。
今日はいろんな人が話しかけてきたからなー、どの人だろ??ってわからなかった。
そしたら、「岩を掴んだほうがいいですよって言ってくれましたよね?」って。

「おぉ!!最後にすれ違った人じゃないですか!!」って、ようやく理解した。
そして、なんでもう戻ってきてるの??ってのが疑問だったが、
途中で、あと40分も岩場が続くということを聞き、
ムリだと判断して、戻ってきたとのことだった。

ちゃんとその判断ができるって偉いなって、素直に思った。

でも彼女たちは私が一人であそこを通ってきたってことを話題にしてたらしく、
その後も、いろいろと聞かれたり、おしゃべりして、楽しかった。

夕食の席も混ぜてくれて、質問されたり、楽しかった。
ついでに隣の席の高齢なおじいさんと娘(?)とも話して、和気あいあい。
昔の自慢話などを聞いたりしたけど、やっぱり昔の登山は荷物が重いなぁ。。

夕食後は、サンセット鑑賞。

めっちゃガスってて、何も見えないと思って、一度は撤収した。
そしてトイレに行ってる間に、外から歓声が聞こえたので、慌てて外に出た。
ガスがなくなってて、雲海と夕焼けの幻想的な世界が広がっていた。

綺麗だった。

部屋に戻って就寝。
部屋がものすごく暑くて、結局またシーツだけで寝た。
でも、夜中に何度か暑くて起きてしまった。


2019.09.23, 00:53 / ハイキング登山
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