2021.09.21

筋肉痛とキャンセルと

まだ余震があるよなってことで、後ろめたい登山はしたくないのでキャンセル。
朝のスッキリした頭で判断したから、これでいいのだろう。

筋肉痛も、今日になってキタ。
昨日来なかったのは、単にラッキーだったってことか。
この筋肉痛だと、金曜にも残ってそうだし、キャンセルでちょうどいっか。

それにしても、大キレットに行けるのはいつになるんだろ。
そこを登れば、キツめ登山は卒業でもいいのに。


2021.09.21, 23:32 / 日々所感
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2021.09.21

不帰嶮

9/19(日), 9/20(月) で、
猿倉から白馬に入り、天狗山荘でテント泊し、
不帰嶮を通って、唐松岳から八方尾根に降りるルートに行ってきた。

栂池から白馬まで歩いて下山、
扇沢から鹿島槍ヶ岳、五竜岳を通って唐松岳から下山、という、
今回のルートを除いた両側は歩いたことがあった。

その間に不帰嶮のことを知り、気になってて、行きたかったのだ。

もう白馬大雪渓はほとんど溶けているという情報だったが、
今回の目的はそこではないので問題なし。

当初、3連休のうち、前の2日間で行く予定にしていたが、
台風14号の影響で後ろの2日間へ変更。

9/19(日)

まだ雨の残る中、毎日あるぺん号で新宿から乗車し、猿倉へ。
隣の席は空いていて、そこそこ眠れたのでよし。

猿倉に到着したら、気持ちのいい晴天。
5時台でもう明るいってことにちょっとびっくりしつつ、準備。
てっきり6時ごろに明るくなるもんだと思ってた。

パンを食べて、トイレ行って、ストックやハイドレーションの準備をして、出発。
他のルートはないんだろうけど、けっこうな人数が同じ道を歩いていく。

あまりペースを上げてもツラいので、上げすぎず、でも休まず。
大雪渓の入口まで到着しても、まったく雪はない。
そのまましばらく大きな岩がゴロゴロしたルートを歩く。

けっこう暑くて、汗ダラダラで、もうツラくなってきていた。
だいぶ歩いてから、ようやく雪が登場。
周りのグループは、アイゼンをつけるかつけないか話してる。

私は荷物も重いし滑ると気持ちが落ちるので、チェーンスパイク装着。
まったく滑ることなく、安心して歩くことができた。
雪渓を斜めに横切るだけで、300mくらいだったのかな。

そこが終わっても、まだ岩がゴロゴロした急な坂道が続く。
周りの花は、綺麗に咲いてるのもあれば、すっかり枯れ果てたのも混じる。
ずっと景色はいいんだけど、ずっと同じだから感動も薄れてくる。

もうツラくなっていたので、10歩歩いたら止まって大きく深呼吸、というペース。
足元の状態で、5歩のときもあるし、12歩のときもあるけど、
そうやってペースを一定に保つことで、何とか前に進み続けられていた。

ようやく白馬岳頂上宿舎に到着したときは、ホッとした。
周りの人はそこがゴールな人もけっこういたけど、
私はそこがまだ中間地点なので、気は抜けない。

ペースは予定していたのとほとんど同じで、
少し早く出発した分だけ、少し早く着いたという程度だった。
少し早く着いたので、食堂でプリンを買って休憩。

もう足がガクガクだったけど、気合を入れて、再度出発。

そこから先は未知の世界なので、楽しみでもある。
そう、ここからが今回の目的となるルート。

稜線上なので風は強かったが、草紅葉が綺麗で、
最初のうちは歩いていて楽しかった。

でも、だんだんとツラさが復活してきた。
杓子岳のところは巻道を選択、その次の鑓ヶ岳も巻道を選択。
どちらも元の計画に入ってなかったし、さほど思い入れもなかったので、あっさり。

でも、そこからが長かった。
天狗山荘がチラッと見えて、もうすぐかと思ったのに、手前にアップダウンが2回ほど。
15時に到着予定ということで予約していたのに、過ぎそうだった。

1歩ごとに、鼻で大きく息を吸って、口で大きく息を吐くという呼吸をし、
ツラさをごまかしながら、歩いた。
息が荒い怪しい人に見えるだろうけど、この呼吸法がいちばん効く。

電波も悪く、電話番号を探すのも手間だったので、予約確認メールに連絡を入れといた。
たぶん見られてないけど。

もうすぐと思ってから1時間後くらいに、ようやく天狗山荘に到着。
テント場は綺麗に整備されていて、テントの数だけ場所がある感じ。

もうヘトヘトだったけど、テントを張って、ジュースとコーラを買って、休憩。
お腹が空いてたはずなので、食事も準備するけど、なぜか食欲が湧かない。
作ったので仕方なく食べるが、マカロニがベチャベチャで、美味しく感じない。

おかしいな、そんなに疲れてるのかな、と思ってたら、お腹がゴロゴロ。
どうやら、お腹を壊したらしく、そのせいのようだった。
トイレ休憩したあとは、もう大丈夫になった。

体を拭いたりする気力もなく、夕方になり涼しくなり、ダウンを着る。
(多分この辺の時間で地震だったが、まったく気づかなかったし、揺れなかったのかも)

水を汲みに行ったら、夕焼けを見に行く人たちがいたので、
カメラを取って、夕陽スポットで待つ。

雲海に夕日が沈んでいくのを眺めて、テントに戻る。
もう疲れていたので、さっと体を拭いたりして、片付けて、寝る。
たぶん19時ぐらい。

その後、風の音で目覚めたのが22時ごろで、あとは何回も起きた。
せっかく目を覚ましたのだから、と、外を見たら真っ白。
星が見えないどころか、テント場の端も見えないくらいにガスってた。

9/20(月)

もうあんまり眠れないなと、3時ごろに起きた。
朝食を食べて、片付けてしまって、もうやることないが眠れもしない。
風が強いからテントを綺麗にしまえないと思い、ちょっと早めに動くことにした。

4時半ごろにテントを片付け始め、5時ごろに終わり。
ちょうど明るくなってきたし、サンライズはダメそうだったので、
小屋の近くでいろいろと装備を整えて、予定より早めに出発した。

歩き初めてすぐは、また草紅葉が綺麗だった。
まだガスってて真っ白ではあったけど、ときどき切れて景色が見えた。

7人組の若者と同じ頃に出発してしまったせいで、途中で何度も抜きつ抜かれつ。
彼らは、歩くのがすごい早いのに、休憩がすごい長いから、結果同じペース。

天狗の大下りというところで、見るからにヤバくて、一旦戻ってストックをしまった。
あまり調査してなかったが、ここからが山場のようだった。

確かにストックをしまってよかったし、若者軍団と同じタイミングで入らなくてよかった。
落石が多そうな場所だったし、
鎖に体重をかけて降りないとホールドがなかったり、危険な場所だった。

でも、楽しかった。

急な下りと、ザレ場・ガレ場の下りが交互に来る。
どちらかというと、ザレ場で滑って転ばないようにするほうが大変。

長い下りが終わって、しばらくハイマツ帯を歩いたら、今度は不帰嶮。
急な岩場を登っていく。

鎖があって、足場もあって、天狗の大下りよりはマシだったな。
反対ルートだと、ツラかったのかもしれないけど。

やっぱり手足を使ってガバのスラブを登っていくのは楽しい。
楽しいんだけど、けっこう長いので、息が上がる。
休憩を挟みつつ進む。

一峰、二峰北峰までが急な登りで、そのあとはストックを出せる感じになった。
あぁ、今回のメインが終わったんだなって、ちょっと感慨深かった。

あとは唐松岳だって思いながら歩くんだけど、その前に小さい山がたくさん。
一歩ずつ鼻から吸って口から吐く呼吸をして、ツラさをごまかし歩く。

ようやく唐松岳に到着し、大量の人に遭遇して、それはそれで若干げんなり。
唐松岳は日帰り登山の人が多く、軽装だし。

トイレに行きたかったので、山頂では写真を撮るだけで終わり。
売店とトイレだけ営業している唐松岳頂上山荘で、トイレ休憩300円とジュース。

早めに出発したので、まだ予定よりは早めのタイムではあったけど、
もうだいぶ疲れていたので、あんまり長くは休憩できない。

そこそこに切り上げて、八方尾根方面へ下山。

そしたら、想像してなかったほどの、大渋滞。
何十人も登りと下りで待つ人がいる場所があって、
こんなのがずっと続くんだったら何時間かかるんだよ・・・ってゲンナリ。

その渋滞も2回ほどで、どうやら渋滞の原因は、
歩くのが極端に遅い高齢軍団が登り下りの両方にいたせいのようだった。

待たされて、順番がきたので降り始めたら、登ってきた人に悪態つかれ、
ムカついて言い返して、とかしながら、大渋滞を抜けて、
渋滞の先頭にいた高齢軍団に横を通らせてもらって、あとは快適。

時々後ろから足音が聞こえたら、全部抜かしてもらった。

景色が見えなくなってからは、そんなに楽しい道でもなく、
でも登ってくるひとはそれなりにいたので、ちょいちょい避けながら歩く。
そう、本来なら、ちょいちょい避ければあんな大渋滞にならないだろ。。

だいぶグッタリした頃に、観光客エリアに到着。
あまりの人の多さにビックリして、途中でマスクを出して装着。
登山エリアとは比べ物にならないくらいの人の多さだった。

軽装の観光客が多い中、グッタリと重い足取りで歩き、
もうすっかり曇っていたので、さほど観光もせず、リフト乗り場へ。

もうそこまで来たら、おしまいだ。

リフトに乗って、ゴンドラに乗って、下山。
途中でランチでも・・・と思ったけど、高かったし、
お腹を壊してるときに食べられるような軽いものもなく、素通り。

降りてから、バスターミナルまで歩いた。
ちょうど14:15のバスが出発するところだったが、
もう足が痛くて靴を履き替えたかったので、乗るのは諦めた。

予約していたバスはその1時間後の15:15だったのだ。
この選択が、失敗だったかもしれない。

靴を履き替えて、荷物を軽く整理して、
コンビニでゼリー飲料やジュースを買って飲み、休憩。

バスは時刻通りに出発したが、隣の席にももう人がいて、
しかも車内でマスクを外す男で、すごいイヤだった。

そいつがノーマスクのままくしゃみしやがったので、
オメーなんでマスクしねーんだよって言って、してもらった。

その後、大渋滞。
3時間も渋滞のせいで遅れて、終電はなくなった。
16:15のバスにしなくてよかったけど、1本前にしておけばよかった。

大船までの終電も怪しくなってきたところで、新宿のカプセルホテルを予約。
最後渋滞を抜けてからが早くて、大船には間に合ったので、予約解除。

大船からはタクシーで帰ってきた。
最後の最後まで、なかなか大変だったな。

でも、1泊2日にしては濃い時間だった。
行ってよかったし、楽しかった。









2021.09.21, 09:55 / ハイキング登山
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